魔法の水2種類
酸化還元の理科実験です。
【キット内容】¥2200
・ベースの水溶液(水酸化ナトリウム)
・グルコース(ブドウ糖)
・メチレンブルー
・インディゴカルミン
・ねじ口試験管2本
・スポイト
ベースの水溶液+グルコース、メチレンブルー、インディゴカルミンは後から単品でもご注文いただけます(各税込¥550)。
【実験の内容】
水酸化ナトリウムは濃さを変えて行うとさらに楽しいのですが、そのまま排水溝に流せる濃度(2%)にしています。これはパイプフィニッシュと同じです。
ただし、手に付くとぬるぬるする(手の皮のタンパク質が溶ける)ので、手に付かないようにするか、手袋を装着してください。
- 水酸化ナトリウムを湯煎して温め、グルコースを溶かします。
- スポイトを使って試験管(AとB)に(1)を半分~6分目入れます。
- Aにメチレンブルーを1滴ずつ加えていきます。
- 軽く振ると色が消えます。
- 軽く振っても色が消えにくくなるまでメチレンブルーを1滴づつ加えていきます。
- 少し冷めたら、少し激しく試験管を振ります(きちんとキャップを閉めて、周りにぶつかるものがないか注意して振ってください)。
メチレンブルーは金魚の水カビ病の治療薬としても使われています。その殺菌効果は相手を酸化することによるもので、逆にメチレンブルーは還元されやすいといえます。
【原理】
メチレンブルーはグルコースによって還元されてロイコメチレンブルーという物質に変化し、色が消えます。水酸化ナトリウムは溶液をアルカリ性にし、グルコースがメチレンブルーにはたらいてロイコメチレンブルーへ変化する反応をおこしやすくする役割をしています。
試験管を振ると、試験管内部の酸素が水溶液に溶け、メチレンブルーは酸化されて青色になります。しかし、すぐにグルコースによって還元され、また無色に戻ります。
同様にインディゴカルミンでも実験を行います。
インディゴカルミンは、くわえた量や振る強さで赤、オレンジ、黄色、緑といろいろな色を呈します。
いずれも何度か繰り返して遊ぶことができますが、長時間の保管はできません(グルコースを入れた水酸化ナトリウムは変色する)ので1日遊んだら、溶液は水道の水と一緒に捨ててください。