瞬間凍結魔法

No Comments

 

<< 美しい実験図鑑WEBページに戻る

 

瞬間凍結魔法【過冷却の実験】

 

『美しい実験図鑑』/さとうかよこ

 

過冷却の実験には、いくつかの薬品が適していますが、手っ取り早いのは

 

 

ペットボトルのキャップは予め開けてから閉めておきます。これは新規で開ける時のカチッという衝撃を起こさないため。

タオルで巻いて冷凍庫に入れます。

タオルで巻くのはとにかく、ゆっくりゆっくり冷やすためです。

上手くいくと、0℃以下になってもペットボトルの水は凍りません。

ペットボトルと一緒に、金属製のトレイとか、陶器のお皿なども冷凍庫に入れて冷やしておきます。

4~5時間冷しても固まっていなかったら成功です。

 

そぉっと取り出して、冷え冷えのトレイの上に注いでください。

氷の柱ができます(そのうち、撮影してみますね)。

 

チオ硫酸ナトリウム五水和物

 

カルキ抜きのハイポです(※ 雑学ネタ)

これは、2015年に出版した『鉱物レシピ』に掲載しました。➡ P.058

今年発売の『鉱物のレシピ』には掲載していません。

 

ハイポを耐熱試験管に数粒入れて溶かし、そっと耐熱のシャーレに注ぎます。ここではまだ液体のままです。そのまま静かに冷めるのを待ちます。

10分ほどしても固まらなかったら、シャーレの真ん中にハイポの小さな欠片を落とします。

そこから一気に結晶していきます。

チオ硫酸ナトリウムの過冷却/きらら舎

 

※雑学ネタ

ハイポというのは、実は次亜硫酸ナトリウム(sodium hyposulfite)の略称でした。しかし、これが間違ったまま「チオ硫酸ナトリウム=ハイポ」として浸透してしまっています。

 


酢酸ナトリウム

 

今回『美しい実験図鑑』に掲載したものは、酢酸ナトリウムです。

シャーレやお皿に注いで過冷却にしたものに、細かい結晶を投げ入れると、アナユキ的な魔法っぽい演出ができます。

前述の水の過冷却のパフォーマンスみたいなこともできます。

『美しい実験図鑑』に掲載した動画は  >>こちら

 

酢酸ナトリウムは固まる際に熱を放出します。それでエコカイロにも使われています。

きらら舎で販売している酢酸ナトリウムには、過冷却打破の金属部品付きで、カイロも作ることができます。

80gくらいをビニール袋に入れて溶かします。溶けたらすぐにパッチン金属をいれてゆっくり静かに冷まします。

十分に冷めたら金属をパッチン!としてください。そこから結晶化が広がります。冷めるまま固まってしまったら(過冷却にならなかったら)湯煎で温めてください。

 

 

【キット内容】

酢酸ナトリウム 200g

エコカイロ用ビニール袋  1

パッチン金属 3つ

 

>>ご注文

Categories: 著書関連