人工結晶を作ろうと思ったきっかけは、小学校の時の硫酸銅でした。
昭和の時代、硫酸銅は小学生でも印鑑を持参していけばや薬局で買うことができました。夏休みにはだいたい、硫酸銅とミョウバンの結晶づくりをしてました。
その後、鉱物標本を集め始めました。
実際の標本は売っている店が少なかったし、ネットショップなんてものもありませんでしたから、まずは図鑑でいろいろな鉱物があることを知りました。
そこには化学組成が書かれていました。
岩塩/Halite NaCl・・・・・塩じゃないの!!
でも、図鑑に載っていた岩塩はもっときれいで、食卓塩とは違っていました。
鉱物も化学組成をみれば、元素鉱物以外は何かの化合物なのです。
2015年に『鉱物レシピ』を出版しました。その時にあえて化合物名ではなく、ビフォスファマイトの人工結晶としました。本当は鉱物の定義としては「天然に産するもの」でなければならないので、人工結晶はビフォスファマイトではありません。天然に産するビフォスファマイトよりも、もっと純粋で理想的な化学組成です。しかし、たとえば胆礬を硫酸銅の鉱物ということがあるように、その逆もありかなって思って、人工結晶の名前の所に、「これが天然に産する鉱物だったら」という名前も添えています。
レシピは、『美しい実験図鑑』や『鉱物のレシピ』をご覧ください。
これは大きな結晶を作ることに挑戦したもの。
途中で撮影の日が来てしまったので、ここまでしか育てられませんでしたが、次回はさらにでっかい結晶を目指します。
本では蛍光させるのに、『美しい実験図鑑』でも紹介した蛍光物質を使っていますが、蛍光インクも使えます。
これは蛍光物質を混入させています。ブラックライトでビタミンカラーに蛍光します。
本で紹介した蛍光や蛍光砂のインクルージョンの人工結晶は完成品も販売していきます。
ここでは、完成品の紹介と種結晶の販売をします。
本には種結晶の作り方も記載していて、結晶づくりをしていく中で種結晶はいくらでもできると思いますが、まずはきれいな種結晶を使って結晶づくりをしてみてください。
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