MOE 2022年5月号(白泉社)
上野の国立科学博物館で開催中の特別展『宝石』に関するページに、賢治の宝石匣を4P分書きました。
日本女子大在学中の妹トシが入院したため、母イチと上京した賢治は、見舞いの合間に神田小川町の宝石店に立ち寄ります。
それまで、賢治は家族から石っ子賢さんと呼ばれるほど石が好きで、鉱物豊富な岩手の山や川からいろいろな鉱物を採集していましたが、この店でみた美しい石たちはきっと賢治の心をつかんではなさなかったのでしょう。
賢治はこれをきっかけに宝石商になりたいと考えました。
残されている父親へ送った書簡をみると、かなり熱心だったのですが、結局宝石商で成功することはありませんでした。
そんなエピソードをもとに、宮澤賢治の作品に登場する宝石鉱物たち紹介してみました。
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