天使の硝子については、新商品アップ/2021年12月14日にも書きましたが、鉱物としての紹介を別途『鉱物のある暮らし練習帖』カテゴリーでも書いておこうと思います。
朝からとても寒く、鉛色の雲が垂れこめるような日。
昼すぎからハラハラと雪が舞い始めました。
夕刻には家々の屋根や公園の花壇には白い雪が積もりました。
日没後には雪の量も増え、明日の朝には積もるかなと考えていたら。
夜更けには雪は霙に変わり、翌朝には真っ青な空が広がっていました。
まだ誰にも踏まれていない雪は霙のせいで少し溶け、それがまた凍って硝子細工のようになっていました。
朝陽を反射して硝子細工のような雪はキラキラと輝いていました。
・・・・・こんなことが東京では起こります。
雪ダルマは作れない硬い雪です。
天使の硝子と名付けたこの魚眼石は、まるでその雪の板のようでした。
スポットライトを当ててみました。
【魚眼石/Apophyllite】
Aurangabad,
Maharashtra,
India
この魚眼石が採れるのはアウランガーバード(Aurangabad、औरंगाबाद)というところ。
インドのマハラシュトラ州にある町で、州都ムンバイから北東350km離れたデカン高原にあります。
キラキラするのは、結晶が微細なため。
もともと魚眼石は水晶に似ているものの、水晶よりはるかにキラキラ度は高く、ギラリと光る様子が魚の眼のようだから魚眼石と名付けられたという説があります。
英名のApophylliteは、加熱すると葉片状に割れることから、ギリシャ語の「Apo(離れる)」と「phyllon(葉)」にちなみ命名されました。
微細とはいえ、魚眼石特有の形(尖端が錘形の四角柱)をしているのかなと思い、モバイル顕微鏡で欠片を見てみました。
・・・っぽいですね。
きれいに分離された結晶を観ることができればもっとよくわかるかもしれません。
黒っぽい紙や布などの上に置き、ライトをうまく使うと雰囲気のある飾り方ができそうです。
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