アメリカニュージャージー州サセックス郡にあるフランクリン鉱山。
光もの(蛍光鉱物)好きには憧れの産地です。
フランクリンの町の入り口には以下のように書かれた看板が掲げられているそうです。
WELCOME TO THE FLUORESCENT MINERAL CAPITAL OF THE WORLD
フランクリン鉱山は 1954年に閉山されました。地下水で水没したので、今では地上でわずかに採集されているもので、素晴らしい標本は昔のコレクターの放出品を待つしかありません。
亜鉛鉱山ですが、そこで採れるものはここ独自の蛍光鉱物が祭りのように採れます(クラゲ採集で、特定のクラゲが大繁殖しているのに遭遇できると、〇〇まつりというので、そんなイメージ)。
なぜ、この鉱山が特別な「蛍光鉱物祭り」となったのかは、スミソニアン博物館のキュレーター Jeffrey E. Post はフランクリン鉱山からスターリングヒル鉱山一帯の地域を「鉱物界の熱帯雨林」と称しました。
1億3000万年前の大陸プレート移動から奇跡的な環境が形成されて、ここだけの「化学実験」が起こる地域となったのです。
光もの好きに、フランクリン鉱山を語らせると、一晩では終わらないので、いつかカフェでみなさんと呑む機会があったら、鉱山の標本をそろえてみんなで観察しながらグラスを傾けたいと思います。
さて、そこから今回は、まあまあしょぼいのですが珪亜鉛鉱と方解石の欠片をお届けします。
珪亜鉛鉱/ Willemite 緑蛍光
方解石/ Calcite 赤色蛍光
ラベルには珪酸亜鉛鉱と書いてあります。
「珪」の文字を出すために入力したままラベルにしちゃいました。
通常は珪亜鉛鉱です。白紙の標本ラベルを添えて送りますので、書き換えておいてください。
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