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今、書いている本に使うために仕入れた(難しい話は抜きなので、不採用になるかもしれませんが)高温水晶です。

 

石英の結晶には温度によっていくつかの違う構造があります。

高温の二酸化珪素を含む液体から結晶が生まれます。

1713℃でクリストバライトができます。厳密には高温型クリストバライトです。これの温度が下がって230℃で低温型クリストバライトになります。相転移と呼ばれています。

高温の二酸化珪素を含む液体が1470℃で高温型トリディマイトになります。結晶になってから温度が下がり、150℃で低温型トリディマイトになります。

さて、高温の二酸化珪素を含む液体が867℃で高温型水晶ができます。結晶になって温度が下がって573℃になると低温型水晶となります。

 

これは一気圧での話で、気圧が高いとコーサイトやスティショバイトなどをうみます。

 

つまりは、二酸化珪素の結晶は、温度や圧力によって、いろいろな構造の結晶となるわけです。

水晶についてのみ見れば高温水晶(β型)と低温水晶(α型)があります。

573℃から870℃の間で安定な高温型水晶は、わたしたちの手元に届く時にはもちろん温度が下がっていますので構造自体は低温型水晶なのですが、形は高温型水晶のままです。

逆に低温型水晶・・・・・よくある形の水晶・・・・・を一気に573℃に加熱すると高温型水晶に結晶構造は変化します。もちろん外形は変わることはありません。

水晶の見た目(外形)はその結晶が生まれた時の温度で決まります(結晶構造は温度で常に変化します)。

高温型水晶は1気圧573℃以上の環境で生まれた水晶です。

柱面が短い、あるいはない、そろばん玉のような結晶です。

通常は5mm以下のもので多く流通しているものは2mmほどなのですが、インドネシアではこのような大きな結晶が産出されます。非常に珍しいものです。

それほどきれいでも可愛くもありませんが、低温型水晶と合わせてもっていると面白いと思います。

 

高温型水晶/きらら舎

Categories: 第壱標本室

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