【蛍石/Fluorite】
Cave in Rock,
Illinois, U.S.A.
イリノイ州の蛍石鉱山がすべて閉山してから久しく、かつてのカラフルな蛍石にはなかなか出会うことがなくなりました。
それでも、高額な標本はコレクター放出などがきちんと受け継がれているので、まだ市場にはありますが、当時の土産的に生産(※)されていた八面体劈開片は市場でみかけることもあまりなくなりました。
あっても透明度が低かったり、色が薄いものばかり・・・・・
ここ数か月間、きらら舎で販売しているのは、かつてのナゲット(オールドコレクションカラー)の、それも透明度の高いプレミアムなものから八面体に割られたものです。
※ 蛍石の劈開という性質を利用して人間が八面体に割ったものです。
業者さんに、この作業ができる人があまりいないので、少しづつ作って販売しているものです。
その時の大きさや色によって価格は変動しています。
今回は、とっておきだった大きなものを割り、大きな八面体ができたようです。
11月A 90.0g
とにかく、大きいです。
大きな八面体を割り出すには大きな欠片が必要です。
もともと当時の蛍石がないのですから、八面体を作ることも難しいのですが、小さなものであれば、残っていた欠片から割るという選択肢があります。
大きな八面体が割れてしまった、あるいは割るのを失敗しても小さな八面体ならいくつかできます。
カフェの八面体劈開ワークショップで体験されている方は感じているかもしれませんが、慣れてくると小さなもののほうが簡単なのです。
理由は劈開に多少の癖があっても、短い距離であれば、まっすぐなので、きれいな八面体を作ることができるのです。
しかし、大きければ大きなほど、難しく、また、数もないということになります。
今回は完璧な八面体とは言えません。
角もシャープじゃなくって、もう少し整形したいなあと思います。
しかし、これを深追いすると、割れてしまうことが多いのです。
恐らくこれを割った人も、ここまでにしておこうと思ったのではないでしょうか。
冷たいブルーに紫色が入っています。
紫色の部分をよく見るとベンツマークが見えます。
それから9月分で1つだけ残っているものがあります。
この入荷価格が高かったので、それに合わせて価格設定していますが、残り1つだけでカートをリセットしたいので、価格さげました。
合わせてご覧ください。
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