ラブラドライト。灰曹長石。斜長石グループの鉱物です。
灰=カルシウム、曹=ナトリウムを意味します。
灰長石 CaAl2Si2O8
曹長石 NaAlSi3O8
独立種ではなく、灰長石と曹長石の両方の成分を持つ固溶体です。
灰長石、曹長石というのは端成分、つまり極端な組成のもので、実際にはカルシウムしか含まない、ナトリウムしか含まないというものはほとんど存在しません。
カルシウムを70%以上含むものを灰長石とし、ナトリウムを70%以上含むものを曹長石とし、その中間のものを灰曹長石と呼んでいます。
構造としては、灰長石の非常に薄い層と曹長石の非常に薄い層が規則正しく交互に重なり合っています。薄い層では光の干渉が生じます。薄い膜で起こる薄膜干渉と同じ原理です。また、結晶の内部に無数の不純物も影響し、ラブラドレッセンスという独特の遊色効果を生んでいます。
今回は、特に輝きの強いものを選んで仕入れました。
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裏面です。
裏面にもきれいな輝きが出ています。
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裏はきれいな切断面なので、Bほど輝きませんが、それでも角度を変えてみるときれいです。
もしかしたら、磨いたら結構ラブラドレッセンスが出てくるかもしれません。
今年の新刊2冊。『美しい実験図鑑』と『鉱物のレシピ』では鉱物磨きを紹介したので、最近磨くのにはまっています(笑)
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Fは裏もとってもきれい!
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