【ラリマー/Larimar】
Dominica Republic
ラリマーは青色のペクトライトのことです。
1974年に発見され、その美しさに注目が集まりましたが、最初はトルコ石の代用などに使われていました。
やがてパワーストーンのブームに乗って、チャロアイト、スギライトと共に世界三大ヒーリングストーンの1つとされ一気に特別扱いとなりました。
同時にイギリスの業者の独占により価格が急騰しました。
わたしが最初にラリマーに出会ったのは東京国際ミネラルフェアで、独占する結果となったイギリスの業者のブースでした。
研磨されているものが多く、そこで薬指の先ほどの卵型のものを買いました。
価格は600~800円。
その後数年で4倍ほどの価格となりました。
まだ高騰する前に大量に仕入れてラリマー業者となった方と知り合って、お店にまで行ったことがあるのですが、ラリマー高騰の裏話を聞けたのはよかったのですが、怪しいヒーリングショップを併設してしまっていて、身の危険すら感じて早々に店を後にしたという経験もあります。
ラリマーは透明度はありませんが、やさしい青色に波紋か雲模様のような白い模様が浮かんでいます。
発見者の1人であるドミニカ人ミゲルの娘「ラリッサ」と、海を表すスペイン語「マール」からラリマーと呼ばれるようになりました。
ブルーペクトライトだったら、ここまでの特別扱いにはならなかったかと思います。可愛らしい名前です。
ドミニカ共和国のナショナル・ストーンがラリマーになります。
現在はドミニカ共和国のパオルコ鉱山で採掘されていますが、チェコ共和国でも青色系のペクトライトが見つかっているので、そのうちいろいろな国のラリマーが市場に出てくるといいなあと思っています。
今回は宝石加工される際にはねられる母岩混じりのもの。
集合写真は上下逆さまになってしまっているので右したから左へA、B・・・です。
A
切断されて平らになってる面に空のような景色があります。
B
両面に空色があります。
C
三角形をしていて、一つの面にきれいな空色があります。
しかし、他の面も灰色に鳥のような形があったりして面白いです。
D
ほんの一部に空色があり、そのほかは母岩に空色が点在している状態。
しかし、人工的に切断された感じはあまりないので、標本箱に並ぶと存在感を増すかもしれません。
E
これは全面に空色が見えていて、表面は空の風景のようにも見えます。
F
最後の一つはちび
青色が少し濃いめです。
Kent式標本箱に他の石と一緒に並んでいるといい感じなのです。
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