イリノイ州の蛍石鉱山は1995年10月にすべての鉱山が閉山して、その栄光の歴史に幕を下ろしました。
もともと標本用に採掘されていたわけではないものの、その美しさゆえに、多くの標本が残り、蛍石鉱脈自体が大きなものでしたので、大量の蛍石、そして八面体に劈開割りされたものも市場に流通していました。
閉山してもその量は多かったので、すぐに高騰することもありませんでした。
しかし、だんだんに市場流通量が減ると、じわじわと価格が上がってきました。
それと同時に、品質もどんどん低下してきました。
それでも、鉱山入口付近から採集されたものなどや、鉱山稼働時にはナゲットとして・・・つまり、きれいな結晶ではなく、塊で劈開割りするのも難しそうなもの・・・鉱物業者の倉庫に眠っていたようなものが売られ始めました。
そして、それも底を尽きました。
現在販売されるものは、コレクターの放出品がほとんどです。
今回の標本も、その一つ。
有名なイリノイ州のディーラーだった人のコレクションが数年前から少しづつ販売されています。
前回購入した業者から再度の購入となりました。
今回は、個別指定で購入できず、まとめていくらでの購入だったので、販売もセットにしました。
10-2A 6.25g(2個の重さ)
ピンクと黄色のセットです。
写真だとあまりきれいではないのですが、この傷みたいに見えるものは透明度が高いゆえに内部のクラックが黒く見えてしまっているものです。
角度によってクラックに影が入るんですね。。。。
10-2B 6.76g(2個の重さ)
紫色と黄色のセットです。
10-2C 6.18g(2個の重さ)
濃い水色と濃い黄色のエリートセット。
10-2D 6.57g(2個の重さ)
黄色と水色の透明度高いセット
10-2E 5.10g(2個の重さ)
ワイン色とオールドコレクションならではな青い八面体のセット。
10-2F 6.00g(2個の重さ)
紫色と黄色のセット
10-2G 8.35g(3個の重さ)
複数セットでの販売だったので、こんな角が欠けてしまっているものもあり。
これらをセットにしました。
欠けていますが、縞々だったり、面白いゾーニングがあったりします。
昨日アップした残りのうち半分は店頭にて販売しました。
その残りです。
10-2H 5.38g
10-2I 6.75g
黄色は角2か所に紫色が入っています。この土地特有のカラーコンビです。
10-2J 8.23g
10-2K 6.45g
黄色ではありませんが、ここまで色の濃い水色とピンクはオールドコレクションならでは。
10-2L 6.65g
10-2M 8.12g
10-2N 9.91g
1つ、角が欠けています。
紫系は青や黄色より価格は下がりますが、オールドコレクションのそれはとても透明度があってきれいです。
今回は面白いインクルージョンがありました。
また、外部イベントでもご購入いただけるようにします。
イベントでは1つづつお買い求めいただけます。
詳細は決まり次第ツイッターなどでお知らせします。
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