今年、ちょっと変わったミズクラゲのプラヌラを入手しました。
通常ミズクラゲは 受精卵 → プラヌラ幼生 → ポリプ →ストロビラ(※) → エフィラ → メタフィラ(※) → クラゲ
という生活史です。
※ ストロビラとはストロビレーションを起こしたポリプのこと
※ メタフィラは稚クラゲとエフィラの中間くらいの状態
しかし、日本では福井の浦底湾で採取されるプラヌラはポリプの過程を経ずに直にエフィラを出すことで知られています。
今回のものは浦底湾での採取ではなかったものの、近いので浦底湾系だったと思われます。
多くはエフィラを出し、理論上はポリプは残るのですが、多くのポリプは消滅してしまいました。
しかし、かろうじて残ったポリプ(多分、残れるか否かはサイズによるところが大きかったと思われます)と、プラヌラからエフィラにならずにポリプになったものを水槽で維持していました。
苔が発生してかなり汚い水槽になっていましたが、この苔も生物にとっては餌や変態誘導のトリガーになるので、波板を切って沈めておきました。
生存確認もしないまま、時々、ブラインはあげていました。
秋に、ヒメウズラの飼育箱を置くスペースが必要となり、水槽の整理を始めたところ、ミズクラゲポリプ水槽に大量のサカサクラゲポリプが発生していることが判明しました。
そこで、この水槽をやめました。
底に沈んでいた波板に付いていたポリプは、サカサではなくミズクラゲのようでしたので、回収し、冷温庫(17℃設定:17℃~20℃)と冷蔵庫(5℃くらい)に分けて入れました。
もともとポリプは止水でも維持できるので、プラヌロイドで殖えるサカサやタコポリプでなければ、水流は不要です。
冷温庫は維持のため。
冷蔵庫は本当にミズクラゲポリプか否かを確かめるためです。
ミズクラゲポリプであれば冷蔵庫組はストロビレーションを起こしてエフィラを出すはずです。
もし、これがサカサポリプであれば、水温低下で消滅してしまうと思います。
乞うご期待!
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