ニューメキシコ州産の蛍石というと、どうしてもビンガムのブランチャード鉱山の青い石を思い浮かべてしまいますが、今日と明日で別のピンク系ニューメキシコ州産の蛍石を紹介します。
まずはニューメキシコ州グラント郡、バロ マウンテンズ地区、ウェスト バロ マウンテンズ、パイン キャニオン鉱床、ジュディス リン クレームの蛍石です。
Judith Lynn Claim,
Pine Canyon deposit,
West Burro Mountains,
Burro Mountains Mining District,
Grant County,
New Mexico,
U.S.A.
ここの蛍石は、drusy quartzと呼ばれる石英で覆われています。南アフリカのRiemvasmaak産のエメラルド色の蛍石と同じですね。
ちょうど砂糖の衣をまとった和菓子みたいです。
これをフッ化水素酸で溶かして蛍石を露出させています。この工程はエッチングと呼ばれています。
このページの末尾にも書いていますが、ピンク色の蛍石は八面体結晶であることが多いのです。メキシコの赤紫色の蛍石も、モンゴルのピンク色のものも、八面体結晶ですね。
ここの赤紫色も八面体結晶をしています。エッチングされてるので、不思議な鱗模様に見えますが・・・・・
また、美しい緑色と共存しているのもここの特徴です。
1A 28.0g
1B 32.2g
1C 28.0g
明日は分離結晶です。残念ながら詳細なラベルがなく、「ラズベリーフローライト/ニューメキシコ州」とだけ書かれていました。
世界中で採れる蛍石は立方体結晶が多いのですが、ピンク系には八面体結晶が多いのです。本日アップしたものもそうですが、これよりもっと色が濃いピンク色のものがニューメキシコ州でも採れます。
Surprise Mine,
Cook’s Peak District,
Luna Co.,
New Mexico, USA
などです。
しかし、明日アップするものは立方体結晶です。
明日アップの Raspberry Fluorite は、ニューメキシコ州のどのあたりなのか。いずれ調べてみたいと思います。
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