【ローディズ石 / Rhodizite】
Antsogombato, Antsirabe, Madagascar
化学組成式: (K,Cs)Al4Be4(B,Be)12O28
結晶系:等軸晶系
硬度: 8
カリウム・セシウム・ベリリウム・アルミニウムの硼酸塩鉱物で組成がとても珍しい、稀産鉱物です。
等軸晶系なので六面体、十二面体など、多面体の結晶として産出します。
硬度も高く、きれいなものは強い光沢を放ち、宝石としても通用しそうですが、大きな結晶になるものが少ないので、宝石としてのローディズ石はあまり見たことはありません。
ウラル山脈が原産地で、この他、マダガスカルのものが流通しています。産地も限られているようです。
マダガスカル産の淡い緑色の結晶がきれいなのですが、こちらもなかなか入手できないでいます。
化学組成からもわかるとおり、カリウムとセシウム、ホウ素とベリリウムの比率が変動的です。
セシウムの比率がカリウムより多くなるとロンドン石(Londonite)と呼ばれる鉱物になります。
マンガン方解石と菱マンガン鉱のような関係です。
ロンドンという名前は地名のロンドンではなく、オクラホマ大学の鉱物学者David London氏の鉱物学研究への貢献を称えて付けられた名前です。
ロンドン石はマダガスカルでのみ産出します。もともとローディザイトと同一鉱物とされていて、別の鉱物とされたのが1999年のことで、この年の新産鉱物になっています。
今回は等角六面体結晶とのことですが、ハイランクではないので、六面体を確認できません。
ミニチュア試験管入りにしました。
とりあえずこの鉱物を持っているよという意味でコレクションに加えてください。
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