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【蛍石/Fluorite】
Rogerley Mine
Weadale
Co. Durham,
England

 

蛍石は「蛍のように光るから蛍石」と名付けられました。
光るというのは加熱すると蛍光する様子です。
ブラックライトでの蛍光ではありません。

 

英名のFluoriteはラテン語のfluere(流れるの意)に由来します(蛍石が鉄鉱石の製鉄の際のフラックスに使われていたため、その流れる様子から)。
そして、Fluoriteから「蛍光」という意味のfluorescenceが生まれました。

 

この関係で、蛍石はブラックライトで蛍光するから蛍石と呼ばれるのだと思っていることが多いようです。

 

蛍石には確かにブラックライトで蛍光するものがあります。
その代表に長く君臨していたのが、イギリスロジャリー鉱山の濃い緑色の蛍石です。
太陽の光に含まれる紫外線でも蛍光します。結晶の陵部分が青く変色したように見えます。
そもそも「蛍光」という意味の「fluorescence」という単語が生まれたのがこの蛍石がきっかけだと言われています。

 

ロジャリー鉱山はイングランドダラム州のフロスターリー村に位置し、1970年代に鉱物標本のために商業的に運転され、その後1999年から2016年8月まで、多くの標本が採掘されました。
一旦閉山されたものの、その後、UK Mining Vetures Ltd(イアンブルース)によって運営されています。
しかし、以前の「黒い羊のポケット」と呼ばれたポケットゾーンほどの標本はあまりないように思えたのですが、昨年ウルフのポケットゾーンが始まったというニュースがありました。

 

今回の標本は古いコレクションなのか新しいポケットゾーンから採掘されたものなのか確認はできませんでしたが、ロジャリー鉱山特有の双晶と、透明度の高い結晶が美しいとっておき標本です。

 

大きな美しい結晶(双晶)です。

 

 

強く蛍光する部分と緑が残る部分が美しいグラデーションになっています。

この緑部分は透明度がとても高いため、奥の結晶が見えていて、そこまで届くブラックライトの光が弱いので手前の青蛍光と緑がグラデーションに見えているものです。

 

緑色は奥の部分の色。

 

 

Categories: 第壱標本室

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