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初稿:2018年8月3日
更新:2021年12月2日

【蛍石/Fluorite】
Rogerley Mine
Weadale
Co. Durham,
England

 

蛍石は「蛍のように光るから蛍石」と名付けられました。
光るというのは加熱すると蛍光する様子です。
ブラックライトでの蛍光ではありません。

 

英名のFluoriteはラテン語のfluere(流れるの意)に由来します(蛍石が鉄鉱石の製鉄の際のフラックスに使われていたため、その流れる様子から)。
そして、Fluoriteから「蛍光」という意味のfluorescenceが生まれました。

 

この関係で、蛍石はブラックライトで蛍光するから蛍石と呼ばれるのだと思っていることが多いようです。

 

蛍石には確かにブラックライトで蛍光するものがあります。
その代表に長く君臨していたのが、イギリスロジャリー鉱山の濃い緑色の蛍石です。
太陽の光に含まれる紫外線でも蛍光します。結晶の陵部分が青く変色したように見えます。
そもそも「蛍光」という意味の「fluorescence」という単語が生まれたのがこの蛍石がきっかけだと言われています。

 

ロジャリー鉱山はGreenbanksとSutcliffesが1970年代初頭に長い間放棄されたロジャーリー採石場の探査を開始して発見されました。そこには2つの鉱化した鉱脈(グリーンバンク鉱脈とサトクリフ鉱脈)が採石場の表面に切り出されることが知られています。2つの鉱脈は互いに90°で衝突しています。2017年初頭までのすべての採掘作業は、ロジャーリー鉱山によって利用されたグリーンバンク鉱脈に集中していました。

ロジャリー鉱山は、イングランドダラム州のフロスターリー村に位置し、1970年代に鉱物標本のために商業的に運転され、その後1999年から2016年8月まで、多くの標本が採掘されました。
一旦閉山されたものの、その後、UK Mining Vetures Ltd(イアンブルース)によって運営されています。
しかし、以前の「黒い羊のポケット」と呼ばれたポケットゾーンほどの標本はあまりないように思えたのですが、昨年ウルフのポケットゾーンが始まったというニュースがありました。

こでUK Mining Vetures Ltdについて少し説明を加筆します。

UK Mining Vetures Ltdは鉱山会社で、ロジャリー鉱山の他、フロスタリー鉱山、レディアナベラマイン鉱山を運営していました。

フロスタリー鉱山(Frosterley Mine)はイギリスのダラム州ウェアデール渓谷に在ります。

ウェアデール渓谷の長さは約31km(19マイル)で、西のカウスヒルの村と東のトーローの村の間を走っています。その境界内には、ブラックディーン、セントジョンズチャペル、ダドリーシールド、ウェストゲート、イーストゲート、ルックホープ、ボルトバーン、スタンホープ、フロスタリーなどの多くの町や村があります。

ロジャリー鉱山とダイアナマリア鉱山は、フロスタリーのすぐ西にあります。

2つの鉱山は200~300mほどしか離れていません。

このノートの初稿時にはダイアナマリア鉱山の名前が明らかではなかったのですが、

「一旦閉山されたものの、その後、UK Mining Vetures Ltd(イアンブルース)によって運営されています。
しかし、以前の「黒い羊のポケット」と呼ばれたポケットゾーンほどの標本はあまりないように思えたのですが、昨年ウルフのポケットゾーンが始まったというニュースがありました。」

はダイアナマリア鉱山のことです。

ロジャーリー標本回収プロジェクトが北米のパートナー(UK Mining Ventures LLC)からUK Mining Ventures Ltd.(UKMV Ltd)という名前でイアンブルースに所有権を変更した直後の2017年の夏に始まりました。

ロジャーリー標本回収プロジェクトはロジャーリー鉱山のメインポータルの西約400mにあるサトクリフ鉱脈に注意を向け、ロジャーリー採石場の表面を切り取りました。

サトクリフ鉱脈に隣接する表土の除去を開始した直後に、豊富に鉱化された崩壊したフラットが発掘され、驚くほど多様な蛍石標本を手にいれました。この鉱脈を採掘する操作はイアンの妻の名前ダイアナマリア鉱山と名付けられました。

 

今回の標本は古いコレクションなのか新しいポケットゾーンから採掘されたものなのか確認はできませんでしたが、ロジャリー鉱山特有の双晶と、透明度の高い結晶が美しいとっておき標本です。

 

大きな美しい結晶(双晶)です。

 

 

強く蛍光する部分と緑が残る部分が美しいグラデーションになっています。

この緑部分は透明度がとても高いため、奥の結晶が見えていて、そこまで届くブラックライトの光が弱いので手前の青蛍光と緑がグラデーションに見えているものです。

 

緑色は奥の部分の色。

 

 

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かよこ さとう ()

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