基本的に、鉱物の話をするときには鉱物名を使いたいと思っていますが、エメラルドとアクアマリン、ルビーやサファイアといった鉱物名は同じで宝石名で区別されるようなものと、鉱物名より宝石名のほうがわかりやすい(タンザナイトなど)ものは、あえて宝石名を使います。
今日、紹介するセラフィナイトもその一つ。
セラフィナイトの綴りは「Seraphinite」。どこかで聞いたことがある・・・、そう熾天使セラフの複数形セラフィーが語源です。
頭に1対2つ、体にも1対2つの翼を持ち、これらは頭と体を隠すためにあり、残り1対2つの翼で大空をはばたくと言われています。「熾」とは「燃」とほぼ同意で、神への愛と情熱で体が燃えているらしいです。
石の表面に緑銀色に輝く翼のような模様が浮かんでいて、それが大天使の翼のように見えるため、名付けられました。しかし。「熾」というより「輝」「煌」というほうが合っています。
で。
じゃあ、鉱物名は何?というと、斜緑泥石(Clinochlore:クリノクロア)です。
天使の翼のような模様のキラキラ輝く石に「泥」という文字は相応しくないのであえてセラフィナイトと呼んでいます。
産地は Korshunoyskoye, Russia
北欧からロシアにかけて広がる針葉樹林に雪が積もり、陽の光で輝いている・・・・・そんな風にも見えます。
『鉱物のある暮らし練習帖』的には、どういう風に飾ってみようか・・・、銀食器や燭台とも相性がよさそうですし、もみの木の小枝などにも似合いそうです。
まずは1つだけ仕入れてみました。
気に入っていただけそうであれば、追加します!
コメントを残す