ヤオガンシャン鉱山の蛍石は、数年前に一気に大ブームとなりました。中国業者の作戦もあって蛍石とは思えない価格のものも多く販売されていました。
ヤオガンシャン鉱山(Yaogangxian Mine)は湖南省郴州(ちんしゅう)市にあります。中国語では「瑶崗仙鉱山」と書きます。運営は宜章株式会社。
ここの蛍石がにわかにブランドとなりましたが、実際には、硫砒鉄鉱やブーランジェ鉱で有名でした。
一口にヤオガンシャン鉱山といっても、異なるタイプと鉱化スタイルの2つの大きな鉱床が含まれています。
1つは瑶崗仙石英脈型タングステンスズ鉱床で1914年より採掘されています。これは、さらに西から東への3つの鉱脈群(鉱石ブロック)にグループ化されていて、Yangmeiling、Luchangping、Hamashiと呼ばれています。
鉱体には、少量の銅、銀、鉛、亜鉛、ビスマスの鉱物が含まれています。タングステングレードの別の鉱脈群が、ヤンメイリン鉱石ブロックの南西の深さで最近発見されました(Yan et al。2010)。
2つ目は、ヘシャンタンスカルン型タングステンスズ鉱床で、1947年に発見され、1950年代に探鉱され、1960年代初頭から採掘されています。
鉱体は、かなりの量の関連する銀鉱石を含んでいます。
・・・と、ヤオガンシャン鉱山はこんな感じ。
それでは、今回入荷した2つ。
A
きっちりと四角く、エッジが明瞭です。
金継ぎか、金粉をまぶしたような随伴鉱物がついています。

裏
B
実は仕入れ価格はAよりBのほうが高いのですが、独断と偏見と個人的趣味で価格を設定しました。
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