数年前に、アメリカの有名なディーラーのコレクションが放出されました。
いくつかの業者の手に渡ったようで、少しづつ売られているのに出会います。
今回は特別なものを一点モノ買いで仕入れました。
11A 112.8g
黄色は薄めですが、大きいです。
もともと、イリノイ州の蛍石は黄色は不透明なものが多く、また、劈開が素直ではないものが多いので、黄色で大きな八面体を割り出すのは、紫や透明なものの何倍も難しいのです。
ブラックライトをあててみます。
可視光が少ない375nmピークのブラックライトです。
中に特別に青く煌めいている部分があるのがわかるでしょうか。
クラックには虹が出ています。
ブラックライトをあてると、ちょうど夜空の低い雲の中を横切る雷光のように見えます。
B 30.0g
Aよりも透明で黄色も濃いです。
透明度が高いため、2枚目の写真では、下に敷いたものの横線が写り込んでしまっています(1枚目の写真に入っている線は、うっすら入っている紫ラインです)。
黄色く透明で、1つの角にうっすら雲が出ているように少しだけ透明度が低い部分があります。
これも、ブラックライトをあてて探ると、きらりと小さな青い閃光が見えます。
虹と一緒に見えるときれいです。
C 13.4g
まず、これは不思議な色です。
透明度が高く、全体の色が薄いのですが、内部にもやもやと色が入っています。
角度によって、水色に見え、別の角度からは透明に近い青みがかったグレーに見え、他の角度からは淡い紫色に見えます。
ちょうどいい角度でみると、透明度の高い中に紫色の雲が見えます。
雷光はBより顕著です。
D 15.1g
これは水色部分もあるのですが、くっきりと紫ゾーンがあって、その区切りが面白く、さらに見る角度によっていろいろに見えます。
E 2.8g
今回のラストは、八面体もシャープじゃないし、小さいのですが、最近では黄色よりもレアなワインレッドだったので買いました。
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