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成長に合わせて加筆します。

 

落花生

マメ目
マメ科
ラッカセイ属
ラッカセイ

学名:Arachis hypogaea

 

 

 

落花生という名前の由来

 

夏に黄色の花が咲きます。

昼に開いた花は夜にはしぼみ、子房柄(しぼうへい)という茎を地面へ向かって数日かけて伸ばします。

子房柄は地中に潜り込んで実をつけます。

花が受粉後落ち、地中で実ができることから「落花生」と名付けられました。

このように地中で実ができることを「地下結実性」といいます。

 

 

 

落花生はなぜ土の中に種を作るのか

 

植物は子孫を残すために、種をできるだけ遠くへ分布させる工夫をしています。しかし、落花生は土の中に種を作ります。これでは、虫も鳥も種を食べる(消化されずに運ばれた先で、糞と一緒に排出される)ことができません。

それなのに、なぜ土の中に作るのでしょうか。

それは落花生の原産地の環境と関係があります。

原産地はアンデス山脈のふもとの乾燥地帯です。

ここでは時々まとまった大雨が降ります。

大雨が降ると、濁流が発生して土をえぐり、落花生も流されるのです。

落花生の莢は、皮が固いので濁流に飲み込まれたくらいでつぶれることはありません。また、中が空洞で空気を含んでいるため、水に浮かんで流れて遠くまで運ばれるのです。

 

 

 

栽培してみましょう

 

落花生の名前の由来はわかりました。でも、どうやって土に潜っていくのか、実際に見てみたいですね。種を植えて栽培して確認してみましょう。

 

【用意するもの】

・落花生の種(※1)

・プランターか鉢(8号鉢 直径24cm)

・培養土(※2)

・石灰(※3)

・スコップ

・ジョウロ

・水

 

※1 落花生の種

落花生にはいくつかの品種があります。中でもオオマサリという品種は粒が大きく甘味も強いので人気の品種となりました。その後、オオマサリが白絹病・茎腐病にかかりやすいという問題があり、これを改良してできたものがオオマサリネオという品種です。ネオとは新しいという意味でオオマサリの後継品種です。

 

 

※2 土

予め肥料が入っているものであれば、そのままでかまいませんが、特に肥料が入っていると書かれていない場合は、土の量に対して10%ほどの量の腐葉土と10%ほどの量の元肥(窒素:リン酸:カリ=3:10:10の化学肥料)を混ぜ込みます

 

※3 石灰

種が入っていない莢のことを空莢といいます。
石灰を混ぜることで空莢ができることを防止します。苦土石灰や消石灰という名前で園芸店やホームセンターで販売されています。

8号(1号=3cm 8号なので直径24cm)の鉢には5Lの土が入ります。苦土石灰は土の1Lに対して1gの割合で混ぜ込みます。8号の鉢では5gという計算になります。

用意した鉢やプランターの容量を調べて、混ぜ込む量を決めるか、または、先にバケツなどに土を量っていれて、混ぜ込んだものを使うとよいです。

 

 

 

【種蒔き】

 

落花生の生育適温は25~28℃です。日中の最高気温が25℃を超えるようになったら種蒔きをします。だいたい4~6月中旬が目安です。6月中旬でも25℃は超えない地域(寒冷地)の場合は5月に蒔いて、発芽しても寒くないように、しばらく寒冷紗をかぶせておきます。

また、鳥は確実に土中の落花生を嗅ぎつけて掘り起こして食べてしまいますので、寒冷地でなくても、鳥避けカバーをかけておきます。

 

  1. 種を殻から取り出して一晩水に浸す(種で購入した場合は不要)
  2. 培養土に石灰を混ぜ込み、プランターに入れる
  3. 土の表面を平らにし、2cm間隔で3粒種を横に寝かせて置き、厚さ3cmほどの土をかける
  4. 水をやり、鳥に食べられないように寒冷紗や鳥よけネットをかぶせておく(プランターの上からかけて、紐を回して結ぶ)
  5. 発芽して葉が開いたら丈夫そうなものを1本残して他のものは抜く。通常、間引いた(抜いた)ものは捨てるのですが、これも別の鉢に植えて実験などに使う

 

  • 種まき後に水を与えすぎると、種が腐ってしまうので注意が必要です
  • 寒冷紗は100円ショップなどで不織布として売っているものや、洋服にかけるカバーなどで代用ができます
  • 鳥避けカバーもホームセンターで売っています。

 

 

落花生/きらら舎

苦土石灰。土1Lに対して1gの割合で混ぜ込みます

落花生/きらら舎

苦土石灰を混ぜ込んでいます

落花生/きらら舎

販売されている種は消毒のために種子粉衣(チウラム)がまぶされています

落花生/きらら舎

横向きに置きます

落花生/きらら舎

落花生/きらら舎

鳥避けネットをかぶせました

 

 

 

 

【栽培/水やり】

本葉が2〜3枚になったら、形の悪い株を間引いて1本立ちにします。

この頃になったら鳥避けネットははずしても大丈夫です。

乾燥気味に育てます。土の表面が乾いたら水をやります。

 

 

 

【栽培/肥料(追肥)】

マメ類は肥料が少なめでも十分に育ちますが、よりたくさんの実を収獲したい場合は、肥料を与えます。花が咲き始めたら株元に肥料を説明書きにある半分程度ばらまきます。まいた肥料と表面の土を混ぜ合わせて、株元近くに土を盛ると、実の成りがよくなります。

 

 

 

【開花】

夏に、蝶のような形をした、黄色い花を咲かせます。朝咲いた花は、昼にはしぼんでしまいます。咲いた花を見ると花粉がないことがわかります。実は開花前に自家受粉(自分の花粉で受精)しているのです。花がしぼんだ後、子房が伸び始め(子房柄)、数日かけて土に潜ります。

時々、これがプランターの外に出てしまっていることがあるので、みつけたら、ちゃんと土に潜れるように先を土の上に置いてあげましょう。

 

落花生の花には花粉がありません。マメ科の栽培植物の多くは昆虫の媒介なしに受粉することができます。花が開く前に受粉が済んでいる(自動自家受粉)のです。

 

 

 

【収獲】

種蒔きから2ケ月半くらい経ったら、地中に伸びた子房柄の先を2~3個、そっと掘ってみます。ほぼ網目模様ができていたら収獲です。引っこ抜きます!ただし、土が硬くなっていて子房柄が切れてしまうようであれば、丁寧に全体を鉢から抜き、新聞紙の上などに広げます。

 

 

 

【食べ方/塩ゆで】

収獲した日に塩ゆでをして食べるのが一番美味しいと言われています。自分で栽培したからこそ、収獲したてを食べることができます。

 

  1. 収獲したら新鮮なうちにゆでる。泥がついている場合は、よく洗う。
  2. 水1リットルに対して、塩大さじ2を目安にゆでる。塩分濃度では3~4%。
  3. ゆで時間の目安は20~30分。落花生が浮いてくるので落しブタをする。
  4. 大きさによってもゆで時間が変わるので、落花生の香りがしてきたら、1つ食べてみます。まだ硬いようであればもう少し火にかけるなど調整して、できあがり。
  5. ざるにあけて湯をきる
  6. 保存したい場合は、粗熱が取れたらフリーザーバッグに入れて冷凍する

 

Categories: 生物・植物室

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かよこ さとう ()

Website: https://kirara-sha.com/

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