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虫は苦手です。

今の季節、朝、玄関の前に落ちているセミ爆弾や、夜、電燈にぶつかっているトンボに怯えております。
もちろん「G」の脅威はいうまでもありません。

 

それなのに、興味が勝って飼育している虫はいくつかいて、その一つがダンゴムシ。

(以下、ダンゴムシの写真がありますので、嫌いな人はご注意ください!)

 

ダンゴムシならなんでもよいというわけではありません。なぜなら虫嫌いだから。

その辺にいる黒いオカダンゴムシはNG。「野良ダンゴムシ」と呼んでいます。

しかし、もし、偶然、そこにアルビノがいれば別。シンデレラダンゴムシとなります。

 

そう。我が家のダンゴムシはオカダンゴムシのアルビノと呼ばれるものです。

 

 

アルビノには T-(チロシナーゼネガティブ)と T+(チロシナーゼポジティブ)の2種類があります。

メラニン色素を作る元の物質が、チロシナーゼという酵素で、これの生成が全くできないタイプのアルビノをT-と呼びます。

マイナスとプラスの違いはチロシナーゼの生成ができるか否か。通常個体よりも少ないけれど、若干生成できるものがプラスで、まったくできないのがマイナス。

 

この区別は目玉でできます。

 

 

ウーパールーパーのアルビノもそうなのですが、ダンゴムシのアルビノは白というより黄色がかっています。そして目が白いのです。正確には体の色より少しだけ黄色が濃く、オレンジ色に見えます。
「アルビノ種の目玉は赤い」というイメージから「赤」と言ってもいいのかもしれません。
しかし、白いウサギの目玉が赤いのは、毛細血管の色が透けて見えているため。

ダンゴムシの場合は、オモクロム(虫の眼色素キサントマチンに代表されるトリプトファン由来の色素化合物の総称、つまりは眼の色素)の色です。

 

アルビノならば、きちんとT-のほうが価値はあるのかもしれず、人によってはT+はアルビノダンゴムシと呼ばずに、白化個体と呼ぶべきといいます。しかし、個人的にT+のほうが好きなのです。

 

ウーパールーパーも黄色っぽくて目が赤いアルビノより、目玉は黒くてエラがピンクで体は白いリューシが好き・・・・・。

 

もともとダンゴムシは生まれたては白くて、成長に伴い、黒くなっていくのですが、T+のダンゴムシは成長すると金色になります。アルビノの黄色よりも光沢があるんです(個人的見解)。

 

アルビノダンゴムシはさらに「マジックポーション」とか「ピュアホワイト」「ピュアゴールド」なんていう名前がついたものがあります。区別がいまいちわからないので、1匹1000円近くにもなる「マジックポーション」を買ってみました。

「ピュアホワイト」と「ピュアゴールド」はチロシナーゼの量での区別で、「ピュアホワイト」がT-で、「ピュアゴールド」がT+の区別と思われます。

正確には「ピュアイエローレッドアイ」「ピュアゴールドブラックアイ」と言えば、成体の特徴を言い当てています。

 

では、マジックポーションってなんだろう・・・・

大人になっても白いのか・・・・・

幼体5匹+死着保証なし分のおまけ2匹で5000円+ゆうパック送料で届きました。

ダンゴムシに5000円以上も支払っているなんて、家族には言えませんね(笑)

 

いつものプラケースに腐葉土や苔や枯れ葉などを入れて準備万端整え、届いたものをパカっと開けてしまったのですが、結局1匹の生存確認ができただけ、みんな土に潜ってしまいました。

少し大きくなったら出てくるかな・・・・・

 

ちらっと見た幼体1匹。

うちのアルビノと同じ色のような気がしました。

 

我が家のアルビノ

我が家のアルビノ

我が家のアルビノ

 

「マジックポーション」は、色が白いのに、黒い点が現れたりするからのようです。

眼は黒いので、T+のアルビノダンゴムシの中でも、特に体の色が白くて透明感があるものを、特別にこういう名前で呼んでいるにすぎないようです。

T-ではない以上、黒い点が出る可能性もあります。

しかし、体が特に白いのに、黒い点・・・・・というところがマジックなんでしょうねえ。

早く大きくなって出てくるのが楽しみです。

結局、我が家のアルビノと同じだったら飼育容器を合体させようと思います。

 

ダンゴムシは深いです。

わたしは白系しか飼育していませんが(虫が嫌いなので)、

ゼブラダンゴムシやパークチョンコシビロダンゴムシ、モンテネグロダンゴムシ、ニューカレドニアフラットCBダンゴムシ、オオフチゾリネッタイコシビロ ダンゴムシ、スペインキボシダンゴムシ、イエローパンダダンゴムシ(これは幼体でも1匹2500円前後で取引されます)、フロンティロストレダンゴムシ・・・・・

ペット用に売買されているダンゴムシにはたくさんの種類があります。

流通名と本名(虫としての名前)との区別が難しいのですが、いろいろな種類を集めてみるのも一興。

ダンゴムシ・・・小さな時は誰でも一度はつついて玉にしたことがあるでしょう。

おなかに子供を抱えたメスは丸くなれません。
オスメスの見分け方では、よく、黄色い模様があるのがメスで、ないのがオスと言われていますが、一概にそうも言えないのです。

確実なのはひっくり返す・・・

ひっくり返すと気持ち悪いので、写真は自粛しますが、ひっくり返せば確実に区別ができます。

ダンゴムシのお腹には呼吸をするための、白くて丸い「白体」という器官が左右に2つずつ見えます。オスにはその白体の中間に生殖器である白い筋のような管があります。これはメスにはありません。

 

大人になってから、きちんと飼育してみるのも子供の頃に帰ったようで、楽しいです。

 

 

 

 

 

Categories: 生物・植物室

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かよこ さとう ()

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2 Replies to “ダンゴムシ・・・・深い”

    1. 今、4種類いるのですが、たくさん殖えています。カフェに遊びにいらした際にはお分けしますねw

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