【ミズクラゲ】
刺胞動物門
鉢虫綱
旗口クラゲ目
ミズクラゲ科
ミズクラゲ属
ミズクラゲ
学名:Aurelia sp.
和名:ミズクラゲ(水海月)、ヨツメクラゲ(四つ目海月)
英名:Moon Jelly、Water Jelly
【 飼 育 】
海水
飼育温度 15-20℃
【採集方法】
日本中の海水浴場や港で見かけることができます。
5月から8月くらいにメスのクラゲが受精卵を抱えます。受精卵は卵割してプラヌラ幼生というものになります。幼生といってもまだ卵みたいな形です(周りに鞭毛がありますが)。これを抱えているメスクラゲをみつけたら、捕まえて、触手の付け根をほぐすようにしてプラヌラを採集します。
ミズクラゲはヨツメクラゲとも呼ばれるように傘を上から見ると丸い輪が4つみえます。
卵を抱えているメスはこれがくっきりしていなくて、ビロビロしたものが見えますので、それが目印です。
逆さまにするとわかりやすいので、小さ目な(クラゲが拍動して回転できないくらいの)バケツに逆さまに入れると楽です。
目で確認することが難しいので触手を付け根から洗う感じ。
毒は弱いのですが、一応ゴム手袋を着用してください。
バシャバシャしたら、その水を採集します(水の中に放出されたプラヌラがいます)。
プラヌラを採集したらクラゲはリリースしましょう。
採集したプラヌラ入りの海水を小さな壜や水槽に移します。サンゴの欠片などを入れておくとそれを基質としてプラヌラが着床してポリプとなります。
ポリプとなったらブラインシュリンプを週1くらいのペースで与えます。
毎日与えてもいいのですが、水替えもめんどくさいし、どんどん殖えるので、週1くらいがよいペースだと思います。
しかし、ポリプに変態したばかりはとても小さいので、ブラインシュリンプを食べることができるサイズに成長するまではシオミズツボワムシを与えます。
【きらら舎での販売】
カフェで冬にクラゲの発生ワークショップを行っていました。
カフェではミズクラゲのストロビラ(クラゲが出る状態のポリプ)やクラゲが遊離するところを観察し、
そのままストロビラはお持ち帰りいただけるので、ご自宅で継続して飼育ができました。
過去形なのは、ワークショップ日に合わせてストロビレーションさせるのを専門施設に委託したのですが、廃業してしまったためです。
来年からは日にちを決めてのワークショップではなく、ポリプの販売をしながら、ストロビレーションしたらお知らせするようにします。
販売しているポリプはお持ち帰りいただく小さなガラスびんのままで飼育ができます。
ストロビラからエフィラ幼生が遊離したら、別の容器に移してください。
気づいた時に何度か容器を回して、エフィラが沈みっ放しにならないようにしてください。
エフィラを出し切ったら、ポリプにもブラインシュリンプを与えます。
【 給 餌 】
海水の作り方は本に掲載しましたので、それをご参照ください。
この海水を小さなタッパに半分ほど入れて、耳かきに1杯ほどのブラインシュリンプエッグを入れてフタをし、軽く振って混ぜます。
これを28℃になるところに置いて24時間経過するとブラインシュリンプが孵化します。
温度が低いと孵化までに時間がかかります。
給餌はできるだけ毎日、無理であれば一日おきに行ってください。
孵化したブラインシュリンプは茶漉し(セレックのVフィルターなどが便利。専用の濃し器も作ってみたので、興味がある方はご相談ください)で濾して上からきれいな海水をかけて洗い、別のタッパの上で、茶漉しを逆さまにして海水を注いでブラインシュリンプを落とします。
これをスポイトで吸って給餌します。
【 換 水 】
給餌してから4時間ほどしたら、新しい飼育容器に新しい海水を入れて、スポイトでエフィラを移動させます。
【水槽に入れる】
直径が2cmくらいになったら水流のある水槽を用意して、そこにミズクラゲを入れます。
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