4月23日の理科室カフェ(5時からのワークショップメインの予約時間)は生物部活でした。
予定していたこと
- エダアシクラゲの放精・放卵・受精
- ムシロガイの殻の上のタマクラゲポリプ観察
- オオアメーバと変形菌の流動体の観察
その他、見たいもの、欲しいものがあれば予めリクエストをしてもらいます。
今回はこれにボルボックス観察が加わりました。
エダアシクラゲの受精実験
エダアシクラゲは1ヵ月以上前から放精・放卵をしていて、シーズンの正確な長さは不明だったのですが(すでにシーズンは終わっているかもしれないけれど)一応セットしました。
セットというのは、オスメスを見極めて1匹づつケースに取り、それを暗箱に入れることです。
いつもはケースにナンバリングをしてるのですが今回はうっかり忘れました。
暗箱にセットしてからどのくらいで放精・放卵が起こるのかを確認するために、1つのケースをモバイル顕微鏡に載せたまま黒い箱をかぶせました。
オスは数分で放精が始まりました。箱をかぶせたままだとうまく撮影できないので、箱をはずして撮影しました。
放卵はまだ撮影に成功していないので、いつか撮れたらアップします。
卵膜がないので、ウニのように受精膜があがるところは撮影できませんでした。
希望者はエダアシクラゲを持ち帰り、各自家で実験してみることにしました。
受精卵は卵割を繰り返し、18時間くらいで孵化してプラヌラとなり泳いだします。
プラヌラは数日後にどこかに着生してポリプに変態します。
プラヌラを観察したら、クリームケース飼育は終了し、スポンジフィルターを付けた小さな水槽に入れてください。
クリームケースの中だと水質が悪化して、なかなかポリプ変態までいけません。毎日小まめに水換えができればよいのですが、プラヌラが小さいのでできないのです。
タマクラゲのポリプ
きらら舎生物部には、ボルボックス推し、ミジンコ推しなど興味のある生物があって参加されている方が多いので、今回から、参加費は無料で持ち帰りたい生体を購入するというシステムにしました。
クラゲ推しの方が多いと、ここでムシロガイの殻からタマクラゲのポリプを切り取ってクリームケースで観察するというものを作ります。
タマクラゲのポリプはムシロガイの殻の上でしか生きることができませんので、数日の間にストロンを延ばし、クラゲ芽を作り、クラゲを出して死んでしまいます。
今回は、一名だけだったのでムシロガイごと渡し、おうちで実験していただくことにしました。
オオアメーバと変形菌の流動観察
【 オオアメーバ 】
Amoeba proteus
アメーバ・プロテウス(Amoeba proteus)。
和名はオオアメーバ。
その名のとおり、アメーバ類の中でも大型の種類に属します。
以下はYouTubeにアップした以前のショート動画
細胞体は透明で、体内には多数の顆粒が見えます。それらが流動して形が変わっていくのが見られました。
変形菌はモジホコリを観察しました。
原形質流動を観察し、匂いを嗅いでみたりしました。
子実体も観察しました。
次回生物部活は5月末を予定しています。
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