【ヒベニタンポポ(緋紅蒲公英)】
Taraxacum pseudoroseum
屋上実験室の庭にはタンポポがたくさんあります。
タンポポ属のタンポポの中で、今回紹介するのはヒベニタンポポ。
販売分の種は1袋に30+α入っています。綿毛だけになっているもの、種だけのものはカウントしていません。
蒔くのは大き目な種のものを使い、小さいもの、痩せているものはクラフトなどに使ってください。
開花初日は、緋色でも紅色でもなく、真ん中が黄色で外側が白色をしています。
2日目にはその名の通り、ピンク色になります。
花は3日咲きます。
種は採り蒔きOKです。
発芽適温は15~20℃で、種が隠れるくらい(5mmくらい)覆土します。
発芽までの日数は7~21日と言われていますが、一斉に発芽するのではなく、3日~30日の間で順次発芽するようです。
苗が手でつまめるくらいまで育ったら、本葉2~6枚の時期に移植ができます。水はけのよい、有機質に富んだ土に植えてください。
セイヨウタンポポと同じくらい丈夫です。肥料もあまり要りません。完全に乾燥しないようにして、陽のよくあたる場所に置いてください。
多年草ですが、種は毎年蒔いておくとよいです(それほど長生きな植物ではありません。ただし、陸上部が枯れてなくなっても、そのまま維持していると根が生きていて芽が出ることもあります)。
屋上の何種類かのタンポポのうち、ヒベニタンポポだけがスズメに食べられました。
綿毛標本にする場合は、綿毛が開かないうちに摘み取るのですが、種蒔き用にはしっかり綿毛が開いてから飛び立つ直前に摘みます。
しかし、ヒベニは綿毛が開く前を突かれて食べられていました。
防御袋出動です!
そして、土に蒔いた種も危険かもしれませんので、種蒔きした後は発芽まで、防鳥ねっとか寒冷紗か不織布などで覆っておいてください。
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