一昨年にもサフランのノートを書きました >>サフラン
その後、球根を管理していた途中で、(多分)カラスにほじくられてしまったので、今年は新に球根を買いました。
前回のノートで、サフラン球根の販売期間は短いと書きましたが、うっかりしていて、時期を逸しました。売れ残っていた球根からはすでに芽が出始めていました。
サフランは強いので買ったまま、お皿に並べておくだけでも芽が出て花が咲きます。
◆ サフランを室内&皿の上で咲かせる場合
球根には十分な栄養が詰まっていて、さらに非常に丈夫な植物なので、このままでも芽が出て花が咲きます。
室内だと暖房されているので、花の時期は遅くなるかと思います。
皿の上に置かれたまま、芽が出て花が咲きます。この栽培方法のメリットは、室内がサフランの香りで満たされることと、蕊が雨に当たらないということでしょうか。
まあ、何よりも楽ちんです。
しかし、水を与えられていないので、咲いた花はすぐに萎れてしまいます。
一年限りでOKの場合は、横から出てきた芽を摘んでください。その芽の成長に栄養を取られることを防ぎます。
来年も咲かせたい方は、横から出た芽は摘まないでください。詳しくは「土に植えよう!」をご参照ください。
◆ 土に植えよう!
やっぱり球根は土に植えるのがよいです。
皿で花を咲かせた場合、翌年もまた咲かせたいならば、花が終わったら土に埋めます。この時に葉は地上に出ているようにします。横から出てきた葉もモリモリと茂ってきます。
この葉が光合成をして球根を太らせるのです。同時に土に混ぜ込んだ肥料から栄養を吸収します。お皿栽培で横からの芽を摘まないのはここで十分光合成をさせたいためです。
買ってきた球根を植える場合は、球根1個分の深さに埋めます(地植えする場合は2個分の深さ)。元肥として緩効性の化成肥料を規定量の半分くらい用土に加え施します。肥料はリン酸が多く含まれるものが適しています。逆に窒素が多いと球根が傷むので避けましょう。酸性土壌を嫌うので、植えつけ前に土に苦土石灰を混ぜておきます。
植える時期は8~9月で、この時期は直射日光の当たらない場所に置いておくほうがよいです。水も表面が乾いたら与える程度で、できるだけ乾燥させて管理してください。
10月になったら太陽をたっぷり浴びさせてください。
やがて緑色の細い葉が出てきます。
そして紫色のきれいな花を咲かせます。
球根が大きければ花は4~5個。
小さければ花の数がそれよりは少ないので、少ない球根でたくさん花を咲かせたい場合は大きな球根を選ぶようにしましょう。
これは1つの球根から3つの花が咲いたもの。周囲から生えている葉も同じ球根から出ています。
◆ 収穫
赤く長く伸びた雌蕊を摘みます。赤ければ赤いほど高級とされます。
1つの花に3本あります。
キッチンペーパーの上に乗せて乾燥させるのが一般的ですが、わたしは絶対、落としたり飛ばしたりしそうなので、茶こしに入れて乾燥させます。
お料理では、プロヴァンス地方のブイヤベースやスペイン料理のパエリア、ミラノ風リゾット、モロッコ料理のクスクス、インド料理のサフランライスに使われています。
◆ 生薬
生薬としては番紅花(蕃紅花)と呼ばれ、鎮静、鎮痛、通経作用があります。日本薬局方では「サフラン」の名で収載されています。
サフラン茶の効能には、
・強壮作用
・発汗作用
・通経作用
・血行促進作用
・鎮静作用
・鎮痙作用
などがあります。一般的な料理のスパイスとしての使用の範囲であれば問題はありませんが、過剰摂取により、嘔吐、出血、めまい、錯乱、皮膚や粘膜の黄変の可能性があるとされています。特に妊婦さんや授乳中には避けるようにしてください。
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