今年は本当ならば、6月初旬と7月下旬にそれぞれ本を出版する予定でした。
しかし、コロナで製作が中断され、再開したとたん、2冊の本の製作が同時進行となってしまいました。
それで、きらら舎一番館のほうのノートがなかなか書けないでいましたが、ようやく一段落したので、この期間にあったことなどをまとめていこうと思います。
まずは、タイドプール水槽で悲劇が起こりました。
忙しくても、仕事部屋を屋上の実験室に引っ越ししたので、生物の世話はしやすく、ウニやカニたちには毎日、カットワカメを水で戻して手渡ししていました。
ウニには数秒押し付けていると、管足で捕まえてゆっくりと口へ運んでいきます。
水槽にワカメを入れたとたんにそわそわするのがカニとアワビの仲間。
カニは慌てて両手(はさみ)を振り上げて、ここだよ!!くれよ!!と催促します。
アワビが一番アグレッシブで、ワカメを近づけると軟体をぐはっと伸ばしてつかみ取ります。
しかし、その日はカニの催促がありませんでした。
ウニのよこでぐったりしていて動きません。
ワカメをかざしても見向きもしません。
よく見ると足がありませんでした。
さらにつついてみると、腹節がだらんと開いてしまいました。
死体を入れておくと水が傷むので、取り出そうとすると、横にいたコシダカウニがしっかりホールドしているのです。
やがて、カニの体は消えていき、翌朝には脚の欠片さえ見当たりませんでした。
カニは共喰いをするので、水槽に入れる際には、種類をよく調べて草食のものだけを入れるようにします。わからない場合は単独飼育です。
しかし、こいつはワカメが大好きな草食でした。海ブドウは好みでないらしく、あげても鼻先にくっ付けているだけ。
ウニがカニを喰う!
衝撃の事実!・・・・・と、思いきや。
カニの完璧なる脱皮殻をウニがカルシウムとして食べていたというオチ。
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