バフンウニの発生実験は『鉱物テラリウム・レシピ』でも紹介しました。
マニアックではあるのですが、海水浴や通りかかった海辺で拾ったウニで発生実験ができることを知っていただきたかったので。
・・・とは言ってもウニには季節があります。
本にはより詳しい説明を書いておいたので立ち読みしてみてください。
で。夏はムラサキウニです。
でも、ムラサキウニはバフンウニより発生実験が難しいです。
しかし、採集機会は多いのでぜひやってみてください。
棘が邪魔なので「切る」のですが、弱っているウニの棘は手でもどんどん取れるので邪魔な分だけもぎ取ります。
指先が紫色になります(笑)
あとはバフンウニと同じです。
ムラサキウニは最初は雌雄が判別しづらいのですが、口器(アリストテレスのランタン)を取って中をのぞくとオスかメスか、あるいは精巣卵巣が入っていないかなどがわかります。
黄色ければメス、白っぽければオス。
外見で見分ける場合は平べったいのがオス、コロンとしているのがメスです。
メスは黄色い卵が落ちてきます。
オスはシャーレで精子が取れます。
ムラサキウニなので汚れが多いです。
わたしのスマホがおんぼろなのでいまいちな写真ですが、それでも卵に精子が群がっている様子がわかります。動画だともっとわかります。
見ていると受精膜があがってきます。
2019年7月27日に行う実験にて撮影し直してアップします。
【飼育方法】
えさはキートセラスという珪藻です。
2~3日に1回、2ccくらいを与えてください。
餌は冷蔵庫の野菜室で保管し、与える前にスポイトでとったら
少しだけおいて室温になじませてください。
普段は水平に置いて(足がついているほうが下)、できるだけ
水面の面積を大きく保ってください。
多くのプルテウスは水面に集まっています。
1日に1~3回。軽く上下して撹拌してください。
ポケット飼育というのは、ポケットに入れて常に水流がある状態にしていることから付けられた名前ですが、振りすぎることもよくないし、移動時の気温の変化もよくないので室内の涼しい(空調は直に当たらないような)場所に置いておき、一日に数回上下して撹拌するのが一番よいようです。
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