『魔法使いの錬金術レシピ』に魔女の薬草図鑑を掲載しました。
それをきっかけに「小さな魔女の薬草園」を作り、マンドレイク(マンドラゴラ)の栽培をしています。
キュー植物園(※1)系のデータベース 「Plants of the World Online」 には以下の4種が確認できます。
Mandragora autumnalis Bertol
Mandragora caulescens C.B.Clarke
Mandragora officinarum L.
Mandragora turcomanica Mizgir.
薬用とされているのは上から3つで、現在きらら舎ではこの3種を所有しています。
今日は、オータムナリスの苗の植え替えをしました。
きらら舎でも種を販売しているものです。これの発芽苗を一苗づつにしました。
昨年の種も発芽しました。
種をご購入された方で、昨年蒔きそこなった方はぜひ今の時期に播いてみてください。
マンドラゴラの播種
水に入れて(きらら舎ではいつものクリームケースに入れて)冷蔵庫で20日くらい置き、蒔きます。
きらら舎では、土はシャコバサボテン用を使っています。100円ショップで売っている種蒔き用のものでもよいと思います。
耐寒性弱く、耐暑性も弱いです。しかし、暑さ寒さで地上部が枯れても根っこは生きているので、そのまま、乾き気味で管理(水は与えるけれど、常に濡れていると根が腐るので、完全に乾燥したら少し湿らせる程度でOK)すると、いい気温になった時に一気に芽が出ます。
芽が出たら水はたっぷりあげてください。
人間の居住環境で育てるのが一番よい環境ではありますが、強い毒性があるため、取り扱いには注意が必要です。ペットや小さなお子様が誤って口にすることの無いように管理してください。
根っこ・・・・・
切らないように掘り出しました。発芽苗なので、根っこもチョロチョロです。
苗はカフェで販売します。成長によって価格が変わります。
苗はきらら舎実験室で栽培しているため、ご購入予定の方は予めご連絡いただければ、カフェに数鉢ご用意しておきます。
Mandragora autumnalis
オータムナリスは秋咲(※2)の種類です。紫色(時々違う色もあるらしい)の花はオフィシナラムの渋い花色に比べてきれいで、花の後には黄色~オレンジ色の果実が成ります。
大きな直根があり、枝分かれしていることが多く、それが人に似た形になるのでいろいろな伝説を持っています。茎はほとんどなく、葉はロゼット状です。
直根や葉にはアルカロイドが含まれていて有毒です。漢方薬として伝統的に使用されていますが、
その中心に花が付きます。それぞれ5つのがく片、5つの花弁、5つの雄蕊があります。子房には 2つの小室と長い花柱があります。果実は多肉質の液果で、種子がたくさん入っています。
花色がきれいということもあり、マンドレイクの中では一番普及している種になります。
※2
実際には12~2月に咲きます・・・・冬咲きじゃん
※キュー植物園 (Kew Gardens)
キュー・ガーデンズ (Kew Gardens) は、ロンドン南西部のキュー(正確にはリッチモンドとキューの中間)にあるイギリスの王立植物園です。もともとは1759年に宮殿併設の庭園として始まりました。現在は世界で最も有名な植物園となっています。
中でも、その資料の数が膨大で、標本はインデックス・ヘルバリオールムで割り当てられたコード K という形で文献に引用されています。
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