No Comments

 

 

きらら舎生物部の方は、いろいろ採集に行っている方が多く、先日もまた謎の生物を託されました。

 

6mmくらい。

これが大きかったらちょっと不気味ですが、小さいので可愛く見えます。

 

ウミウシには美しいものがたくさんあります。しかし、ウミウシは餌が難しいのです。

ペットとして確立されていない生物には、〇〇のえさ、〇〇フードのように専用の餌もありません。

ただし、クラゲはシオツボワムシとブラインシュリンプがあればほぼそれらが餌となります。

クリオネは近縁な翼足類のミジンウキマイマイを餌とすることはわかっているのですが、クリオネを採集するよりもミジンウキマイマイを捕まえるほうが難しかったりします。

生物を飼育するにはまず、その餌を安定調達しなければならないというのは当たり前ですが、一番難しいことでもあります。

 

さて、ウミウシ。

これもまた餌がやっかいな生物です。

多くのウミウシはカイメンを主食とします。しかし、カイメンならば何でもよいというわけではありません。単食性、狭食性であることが多いのです。そして、自分が捕まえたウミウシが餌としているカイメンがわかったとしても、カイメンの同定がさらに難しい・・・・・
そのほか、ヒドロ虫、コケムシ、イソギンチャク、ホヤ、クラゲ、ヒトデなんかを種るウミウシもいます。何を食べるのかはウミウシの種類によって様々で、さらに決まっています。

 

多くの水族館でウミウシの展示は消費展示(※)だといいます。

※餌を与えて飼育・繁殖させるのではなく、採集して一定期間だけ展示して、あとは海にリリースする

 

いただいた謎のウミウシっぽい生物。

容器の中にアオサも入っていて、それを食べている様子もありました。

生物部スタッフだったヴォイド氏が嚢舌類(アオサを食べているため)ではないかというので、嚢舌類で同定を試みたのですが、わかりませんでした。

そしてやっと、セスジイバラウミウシではないかと見つけることができました。

 

セスジイバラウミウシはホンダワラコケムシを餌とするようです。

ホンダワラはなんとか入手できても、ホンダワラコケムシは調達が難しいです(ホンダワラとホンダワラコケムシは全く別のものです。見た目がホンダワラに似ているからホンダワラコケムシというにすぎません)。

 

アオサを食べているようなので、とりあえずアオサをさらに入れてみましたが、食べていたと思った穴は、他の生物が開けたという可能性が大きいです。

 

大きな(6mmくらい)のウミウシは2匹。それ以外に2mmくらいのが1匹いました。

 

ウミウシは成体の飼育以上に、繁殖は難しく、ウニやヒトデと同様に幼生からの変態がなかなかできないようです。

しかし、その前に、ポケット飼育くらいの水流では無理で、ある程度の水流があるが吸われない・・・・・という水槽システムを作ることが必要になります。

海では大量のウミウシの卵をみることがよくあります。

海ではあんなに生まれているのに・・・・・

 

しかし、アクアリストはその生物にあった環境を人工で再現して、飼育・繁殖させることが一番のやりがいであるのでしょう。

 

さて、似非ミニアクアリストは、このウミウシをどうにかして少しでも長く生かすことを頑張ってみたいと思います。

 

Categories: 生物室

About the Author

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です