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【ミドリゾウリムシ】

  Paramecium bursaria

 

培養している人たちの間では「ミドゾー」と呼ばれる緑色をしたゾウリムシ。

一般的なゾウリムシより小型(約100μm)で、体内に300~500のクロレラを共生させているために緑色をしています。

グリーンヒドラと同様にクロレラの光合成で生産されたエネルギーをもらっていますので餌が少なくてもある程度は維持ができます。

 

撮影:V.emy

 

ミドリゾウリムシ/きらら舎

 

 

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★ 培養方法

  1. 500mlのペットボトルにミネラルウォーター(軟水)か、カルキ抜きした水(水道水を日向に1日置いておいた水 ※1)を7分目ほど入れます。
  2. コーヒー用のフィルターを三角に折り(三つ折りくらいがちょうどいいです)、下に、強力ワカモトかエビオス錠を1錠入れて、ペットボトルの口から突っ込み、錠剤がある部分が水に浸る位置で固定し、落ちないように、爪楊枝をさしてペットボトルの口につっかえ棒とします。
  3. 30分くらいしたら少しゆすると、溶けた成分が落ちます。溶け残りはそのまま引き上げます。
  4. フタをしてシェイクします。
  5. これにミドゾーを入れて、直射日光が当たらない明るい場所に置きます。

※1  カルキ抜き剤を使わないで日光でカルキ抜きをします。使う時には温度が上昇していないことを確認してください(20~25℃)。

 

エアレーションはしません。

暗い所にずっと置いておくとクロレラがいなくなり、ミドゾーは白くなります(シロゾーw)。

白くなっても、また、クロレラを投入して明るい所に置けばクロレラを取り込んで緑色になります。

また、明るいところにずっと置いておいても(恒明環境)白化するというレポートもあります。

きちんと昼と夜を作るようにしてください。

 

 

★ 用途

観察:モバイル顕微鏡で観察する場合はユーグレナ(500倍)が最適でしょう。
色がきれいなので光の当て方で美しい写真が撮れます。
また、ブラックライトでクロロフィルがピンク色に蛍光します。
動画でも面白いです。

実験:培養液1滴をスライドグラスに置き、そこに家庭用中性洗剤を0.005%に薄めた溶液1滴を加えて観察します。
(動きが変わり、やがて細胞が膨らんで細胞膜が崩壊してクロレラが放出される)

エサ:オオアメーバや肉食系ミジンコ、メダカの稚魚の餌となります。

 

撮影用オプション:ご購入時に「メチルセルロース」をオプションでお選びいただくと、1.5mlのマイクロチューブ入りのメチルセルロース(3%)を2本付けます。

これは観察・撮影時のミドゾーの動きを封じるものです。

3%のものを爪楊枝の先につけて小さな(4~5mm)の円形の土手を作り、その中にミドゾーが入った液を垂らすか、2%程度に希釈して、その液にミドゾーを入れるか、いずれかで観察しやすくなります。

Categories: 生物・植物室

About the Author

かよこ さとう ()

Website: https://kirara-sha.com/

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