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【カツオノエボシ】

ヒドロ虫綱
クダクラゲ目
カツオノエボシ科
カツオノエボシ属
カツオノエボシ

学名:Physalia physalis (Linnaeus, 1758)

 

 

憧れのクラゲです。きらら舎実験室にも博物画を飾っています。

 

 

きらら舎実験室

カツオノエボシ/きらら舎

カツオノエボシ/きらら舎

カツオノエボシ/きらら舎

 

 

夏になると、カツオノカンムリやギンカクラゲなどと同様に黒潮に乗って日本に近付いてきます。そして台風や強風の後などに、砂浜にまとめて打ち上げられていることがあります。

 

ちょうど日本近くにやってきて、目撃される時期がカツオがやってくる季節と重なり、その浮き袋が烏帽子に似ていることから、カツオノエボシと呼ばれるようになりました。

 

英名の Portuguese Man O’ War は「ポルトガルの軍艦」の意味です。

ポルトガルのキャラベル船に似ていることから名前が付けられたものです。

 

魅力はなんといってもその色。

「毒がありますよ!」という美しい青色をしています。

 

「烏帽子」部分は気胞体、つまり浮き袋。中には空気が詰まっていて、これを膨らませたりしぼませたりすることで海面に浮かんだり、時には沈んだりします。

 

遊泳能力は低く、浮き袋にある三角形の帆で、風を受けて移動します。

 

 

カツオノエボシ/きらら舎

複数いると、くっつきたがるみたいです。

ゾウミジンコがくっつくのに似ています。

風に流されにくいようにくっつくのでしょうか。

 

 

カツオノエボシ/きらら舎

 

烏帽子は上の写真では左の出っ張っている部分。

右にも出っ張りがあります。

この右の出っ張りが右にあるものと左にあるものがいます。

上の写真のものは亜熱帯に多いタイプで、逆だと北太平洋に多いタイプだそうです[1]

 

別名は電気クラゲで、刺されると感電したように強烈に痛く、死亡に至る場合もあります。

 

一個のカツオノエボシは一つの浮き袋とたくさんのヒドロ虫(個虫)から成り立っています。

ヒドロ虫綱のエダアシクラゲやエイレネクラゲなどがストロン(走根、クラゲ根)でつながっていて、そこからポリプやクラゲ芽を出すように、カツオノエボシの体壁は一続きで、役割を持ったヒドロ虫(個虫)が集合しています。

 

気胞体(Pneumatophore)の下に、栄養個虫(Gastrozooid)、生殖個虫(Gonozooid)があり、感触体(Dactylozooid)と呼ばれる長い青い触手が垂れ下がっています。

 

栄養個虫は先端に黄色い口を持っていて、魚を丸のみにします。口に入らない大きな魚は、口を付けて、消化しながら栄養を吸い取るのだそうです。

 

カツオノエボシ/きらら舎

上の写真で黄色い部分が栄養個虫の口部分。

 

カツオノエボシ/きらら舎

真ん中の少し優しい藤色のふさふさが生殖個虫。

 

カツオノエボシ/きらら舎

採取してモバイル顕微鏡エッグで撮影。

 

 

江の島水族館で飼育日記があり[2]、これに倣って飼育をし、生殖個虫の生殖体が育っているものは採取して培養してみようと思います。

 

しかし、一日3回の完全換水は無理かな・・・・・

 

カツオノエボシ/きらら舎

 

[1] https://www.enosui.com/diaryentry.php?eid=04563

[2] https://www.enosui.com/diaryentry.php?eid=04621

Categories: 生物・植物室

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