(2025年4月18日 リライト)
春にタデアイの種の販売を開始しています。
夏には叩き初めや生葉染めのワークショップを行います。キットの販売もします。
初夏に苗の販売する年もありますが、種から育ててみると一層楽しいと思います。
自由研究にしようと思っている方は、種から育ててると充実したレポートができます!
種の写真、蒔いた日からの観察日記をぜひ残してみてください。
今年も種の販売から開始します。それから、『美しい実験図鑑』にも掲載していますので、立ち読みや図書館などでもよいので、みてみてください。
叩き染めワンピ、かわいくできていますw

クリームケースに0.3g入れました。

数えたら137粒ありました。

種蒔きの時期
タデアイは3月の大安の日を選んで行うのが通例です。古くから行われていることなのであえて大安の日に蒔いても楽しいです。
ただし、発芽の気温は18~20℃なので、最高気温が18℃を超える日がでてきたら蒔く・・・という目安でよいと思いますし、わかりやすいのは「桜(ソメイヨシノ)が満開の頃に蒔くという目安」です。
あえて大安を狙うと関東では3月25日(土)・4月6日(木)になります。
きらら舎では、いつもは満開の桜に合わせて種蒔きをしていますが、今年は遅れました。でもGWまでに播ければ大丈夫です。
種の蒔き方
今回は120粒ほどの種があります。プランターでは20cm間隔(地植えは50cm間隔)で、一箇所に3~5粒ずつ、2~3cmくらいの深さの穴をあけて蒔きます。
先に太めの箸やサインペンの尻などを使って、深さ2~3cmほどの穴を等間隔で開けておくときれいに蒔けます。
プランターと地植えは植え替えなしで間引く方法です。
そのため間隔が広いのです。
もちろん、ポットに植えてもかまいません。120粒計算だと5粒づつ蒔いたとしてもポットは24個必要になるので、最初は小さい容器に植えると場所を取らずに済みます。
途中で植え替えが必要ですが、そのまま土に埋めると土に帰るようなものがあるので、それを使って発芽させて、大きくなってから大きなポットに埋めるというのがいいでしょう。
種を蒔いたら上から土をかぶせて穴を埋めて軽くならします。
その後にたっぷりと水をやってください。水の勢いが強いと種が浮き上がったり流れたりしてしまいますのでジョウロでそっと水やりをしてください。
発芽~間引き
種を蒔いてからは、朝と夕方の一日2回、たっぷりと水やりをします。発芽までは2~3週間ほど。
2022年は、きらら舎屋上実験室の庭では種蒔きから9日目で発芽しました。
発芽したら、水の量を減らします。土の表面が乾いたらあげる、というくらいにします。そうすると根が成長します。

苗の背丈が10cmくらいになったら、弱々しいものを間引き、一箇所につき2本程にします。
きらら舎では最初は1つのプランターに適当に蒔いていたので、すべて掘り起こして植え直しました。
プランターを2つにして、さらにワークショップ用に鉢植えのものを作りました。

モリモリになってきました


雑ですが(笑)
タデアイは丈夫なので何度植え替えても弱りませんし、引っこ抜いて適当にさしておくだけでも根を伸ばします。
間引くというより、希釈するイメージでやっています。すべて捨てずに植え替えしました。しかし、弱いものはやはり枯れてしまいます。
小さなものは数本をまとめて植えてしまったりもしています。モリモリになったら、そこから数本を引っこ抜いて植え直せばよいのです。
ただし、根っこはできるだけ横から掘って掘り上げるように引っこ抜いてください。途中で短く切れてしまわないように。
(ゴム手袋を装着して、苗の横から土に手を突っ込みます。根の終点あたりを持ち上げるようにしてほぐし、土がゆるんだら、密な箇所のものを引っこ抜きます。)
葉にも傷をつけないように注意してください。
その後・・・
・雑草をこまめに抜き取ってください。
・乾燥には弱いので、水は朝夕あげてください。ただし、あげすぎで根腐れするのでいつもびちょびちょという状態にしないようにします。
施肥
種蒔きから2か月後くらいから2週間に一度、緩効性化学肥料を与えます。
その後の管理は、放任栽培でも問題ありませんが、植栽後1か月後に追肥をかねて軽く土寄せ(※)をします。
夏場の高温乾燥期には注意してください。
収穫は、7月中旬~8月。花が出る前に株元から刈り取って収穫します。
叩き染めは収穫したての葉しか使えないので、ある程度大きくなったらその都度使用直前に採取します。
タネをとる場合は、数株残しておきましょう。
収穫後、お礼肥として有機肥料か油かすを与えると再び成長します。
草丈が50cm以上になったら、二番刈りをします。
その後は、同じような管理で、播種時期と地域にもよりますが、三番刈りも可能です。
秋に実った種を採取しておき来年の種子とします(古い種子は多少発芽率が劣りますので、毎年種を採って新しい種を使用しましょう)。
草木染めのためにアイを育てています。今年は元気に育ちました。参考になることがたくさんあって、ありがたいです。