ナミアゲハは柑橘系の樹木に卵を産みます。
よくできたもので、小さな樹にはあまりたくさん産みません。せいぜい3個。
孵化した幼虫は黒くてまるで鳥の糞のようです。
今回はシークワーサの樹に3匹いました。
毎日少しづつ大きくなっていました。
最初は白い線だった部分がミント色がかってきて、そろそろ鳥の糞擬態には無理があるだろうという大きさです。
昼過ぎ。脱皮しました。
脱皮したてはまだ薄汚れた緑色をしています。
脱いだ殻がまだ残っています。
やがて、この殻を食べて、少しするときれいな緑色に変化します。
3月くらいから羽化が始まり、成虫が飛んでいるのを見ることができます。成虫がみられるのは10月くらいまでです。
3月に羽化した蝶は初夏には卵を産み、初夏の卵は羽化して晩夏には卵を産み・・・2~5回くらい発生すると言われています。
季節はもう10月下旬。今の季節の終齢幼虫は他の季節のものよりも小さく、蛹化にも時間がかかります。無事蛹化できる個体も少ないと思われます。
最初の1匹が青虫になった翌日、東京にはとても強い北風が吹いていました。
それで2番目に大きかった4齢幼虫が飛ばされていました。
うっかり踏みそうになりました。
木の棒の先にのせて、元の樹に戻しました。
3兄弟が無事に蛹化したら、蛹の状態で越冬するので、採集して洗濯ネットに入れ、軒下にでも移動させておこうと思います。
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