プラナリアは英名です。日本語の名前は、ウズムシ。
扁形動物門ウズムシ綱ウズムシ目ウズムシ亜目に属する動物の総称です。
英名のPlanariaは「平たい面」を意味するラテン語planariusに由来します。
実際に観察していて、プラナリアがUターンする時、本当に薄い体なので驚きます。
ペラッペラです。
上から見たところ。
モバイル顕微鏡・・・・・つまり、タブレットのフロントカメラで撮影しました。
上の写真が背中側なら、これは腹側です。
裏からも目が見えるのは、体が薄くて透けて見えているから・・・・・・だと思います。
【飼育】
飼育温度は15~20℃が適切。
夏は水をはった発泡スチロール箱に飼育容器を沈めるとよいでしょう。
空調の効いた部屋で、さらに小さな保冷剤を用意しておいてそれを入れて調節するとなおよいです。
【自宅で実験】
実験用にはプラナリア3体とスライドグラス、メスをお送りします。
実験予定日を決めたら10日前から絶食させます。そうしないと、プラナリアの消化液は強力なので、切断によって流れ出た自分の消化液で自分自身が溶けちゃうのです。
絶食は7~10日くらいがベストです。
(リモートワークショップ用に送る場合は、絶食させたものを送りますので、到着後に餌を与えないようにしてください)
さて、いよいよ、実験!
スライドグラスを冷凍庫で十分に冷やしておきます。
冷凍庫から取り出して、いったん水で洗ってくっつかないようにしてから、プラナリアを置きます。
氷の上で切断してもよいようです。
理科の授業などでは3等分します。
頭、腹、尾です。
頭からはその下が再生し、腹からは頭と尾が再生し、尾からはその上が再生する・・・はずです。
きらら舎ではもっと細かく刻んでしまおうと思っていますが、咽頭と目の前にあたる部分からは、それらが万能細胞を持たないため再生しないそうです。気を付けましょう。
頭に切れ込みを入れて2等分にすれば、2つの頭を持つプラナリアが、3等分すれば3つの頭を持つプラナリアができるという報告もあります。
きらら舎で飼育しているナミウズムシは再生能力が高く100に切って100再生したという逸話も残っている種類です。
分裂による無性生殖で殖えていくだけではなく、有性生殖もします。
雌雄同体なので理論上は2匹いれば有性生殖もできるということになります。
なんとかして卵と、そこから孵ったものを見てみたいとネマトステラを預かっている星先生から資料をいただいたのですが、有性生殖メインのイズミオオウズムシを食べさせることで有性生殖するようになるというものでした。イズミオオウズムシが入手できない以上、これは難しい。
あとは、できる限り低温をキープしながら有性生殖を待つしかないのかもしれません。
有性生殖のトリガーは、今後も探してみたいと思います。
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