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カフェ生物スタッフのミコ・ヴォイド氏の家のダンゴムシ飼育容器内に変形菌が発生したというので分けてもらいました。
入稿間際にもらったので、とりあえず、大き目のタッパに入れて流しの下に入れておいたものを
今日は2つの容器に分けることにしました。

 

もらった変形菌付きキッチンペーパーを1つの大きなタッパ内に適当に放り込んで、餌となるオートミールを数粒入れておいたところ、離れたオートミールが黄色くなっていました。

今日はそこから網目状に成長していたので、2か所の意色い部分周辺をキッチンペーパーごと切り取って新しいタッパに移植したものです。

新しいオートミールも入れておきます。
(現在はそのまま入れていますが、小さく切ったろ紙の上に餌を置くと植え継ぎなどの際に楽だそうです)

もう少し大きくなったら、いろいろな実験をしてみたいと思います。

子実体がでないと中々同定ができないのですが、発生した環境や変形体の色などから多分モジホコリ。


 

変形菌(粘菌)とは

 

変形菌(粘菌)とは、動物のようなキノコのような生物です。変形体と呼ばれる栄養体(アメーバ運動をする原形質の塊)の時期には移動しながら微生物などを摂食します。通り道に嫌いなものがあると避けたり、迷路を迷わずに通り抜けたという実験結果もあります。
変形体から小型の子実体を形成します。この形がキノコのようで人気があります。その姿どおりに、子実体は胞子によって増殖します。

和名:変形菌
英名:slime mould

変形菌探しに出かけたことがあります。
変形菌は暗くてじめじめしたところを好むので、大きな樹が生い茂り、下には枯れ葉が積もっているような場所に棲息しています。梅雨時期になると増殖するのですが、この時期には蚊も発生します。変形菌が好む場所は蚊の巣窟でもあるのです。
変形菌は苔にも似てるし、キノコにも似てるし、地衣類にも似ています。じっくり観察していると体中にやぶ蚊がたかってきます。

変形菌の中でもモジホコリの仲間は湿らせたキッチンペーパーをタッパに入れて、オートミールで飼育することができます。光にあてないように注意をすればそのまま大きくなります。光にあてるとやがて子実体を形成し、胞子を出して枯れてしまいます。
変形菌を飼育している人の、ここが悩みどころです。胞子からの飼育は難易度が高いので、長く維持したい場合は変形体のままで飼育するといいのですが、かわいいのは子実体。子実体も見たいけれど、枯らしてしまうのも残念・・・・・というわけです。

また環境が悪くなると菌核というものを作ります。殻に閉じこもってしまう感じでしょうか。環境が回復すると再び変形体に戻るのですが、飼育以下ではなかな菌核を変形体に戻すのは難しいようです。

変形菌の研究で有名な南方熊楠の子実体の標本は素晴らしいです。
子実体標本は餌などを気にしないでいいし、何十年も原型を留めて保存ができます。美しいジクホコリヤルリホコリの子実体の標本をいつか作ってみたいものです。

Categories: 生物室

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