以前のブログのままベニクラゲについてはこちらのノートへ写していなかったので、あらためてベニクラゲについて書いてみたいと思います。
和名はベニクラゲ。
英名はImmortal Jellyfish
Immortalとは不滅という意味です。
一般的なクラゲの生活史としては、成熟個体の有性生殖により卵ができ、それがプラヌラとなって海中に泳ぎだし、岩などに固着してポリプになります。
ポリプが無性生殖で増殖し、やがてクラゲを出します。
クラゲはマミズクラゲで1週間から数週間。ミズクラゲで半年から1年。サカサクラゲで5~6年と、種類によって寿命が異なります。
ベニクラゲは3ヶ月。
しかし、研究では寿命が尽きた成熟個体がポリプに変身する場合がある、つまり若返ることがわかっています。
それでImmortal、不滅のクラゲというわけ。
今回のクラゲの話はは2017年10月のことで、東北産のもの。
南の海のベニクラゲに、この若返りが多くみられるそうなので東北産での期待は薄かったのですが。
ベニクラゲの寿命は3ヶ月といわれていても、採集され、輸送され、狭い水槽に押しこまれたクラゲは1か月維持できれば 「よくやった」と言われる、そんな感じ。
2017年に来たのは成熟個体でした。
採集時に稚クラゲを複数捕まえることができても、同じDNAである場合も少なくなく、なかなか飼育中に卵を抱える状態にはならないのですが、 この時はすでに卵を持っている個体がいるみたいでした。
一か月の間にプラヌラ出て、ポリプになればいいんだけどと期待しました。
上の写真の真ん中の赤い部分についている白い粒がプラヌラです。
ピコピコと上昇し、ばさ~~~っと触手を広げて降りてきます。
水槽の壁面にストロン(クラゲ根)がつきました。
そこからポリプが出ました。
歯間ブラシみたいな形のポリプです。
ストロンは何か所かにつき、結構殖えたのですが、ある程度増えると枯れていく・・・・というような状態を繰り返し、クラゲがいなくなるのと時期を同じくしてストロンもポリプも消えてしまいました。
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