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天気管。

昨日、カフェへ行くと1つの天気管に面白い結晶が出現していました。

夏仕様のものなので、気温が高くても結晶は消えません。

 

 

雲海から立ち昇る天の河のようでした。

 

 

よく見ると、結晶生成管に降る雪、つまり塩化アンモニウムの結晶にそっくりです。

 

天気管については中本泰任先生、廣井正男先生が合同で「実験観測報告」を作成されています。ここで、「沈殿物の回析」を行った結果があり、

沈殿の組成を調べるために30℃、25℃、15℃、5℃における結晶を濾過し、粉末をX線回析をした結果、樟脳の回析ピークのみ観測されたとあります。

 

以下は結晶生成管の写真。
『鉱物レシピ』や『鉱物テラリウム・レシピ』などのカメラマン長尾真志さんが撮影したものです。

 

塩化アンモニウムは立法晶系、鉱物でいうと等軸晶系なのでまず同じ長さのX軸Y軸Z軸で構成されたような小さな結晶が生まれます。

中心を原点として上下左右前後の6方向に伸びた大枝から小さな枝が伸びていくのですが、大枝に対して小枝は直角に生えてきていることがわかります。

 

これは今年の夏にできた天気管内の結晶。

たしかに星状結晶(フィッツロイはこれを星状結晶と呼んでいましたので、それに倣います)は塩化アンモニウムにそっくりですが、水面から下に伸びた樹枝状結晶は大枝から生えている小枝が直角ではありません。

 

以前、天気管に使用している試薬のそれぞれの結晶の形を観ようとしたことがあります。

硝酸カリウムは飽和水溶液の温度を下げることで結晶が現れました。しかし樟脳の結晶はよくわかりませんでした。

結局、わからないのですが、こうしてなんだかんだ考察するのもまた楽しいものです。

 

Categories: 月光幻燈室

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