太陽の青写真【サイアノタイプの実験】………108
母が時々、LINEでヘンテコな俳句を送ってきます。
本制作真っただ中の、ある冬の日に「画期的な冬の季語ってないかな」というので冬の季語を検索していたところ、「青写真」という言葉をみつけました。
みなさんは青写真で遊んだ経験はありますか?
わたしが小学校の頃、少しの間、流行したことがあります。
理科の実験で「日光写真」という名前で作ったものが、結構素敵に仕上がったので、その後、仲のよい友だちたちと近くの公園でいろいろな「日光写真」を作りました。
青写真(英: cyanotype、サイアノタイプ、シアノタイプ)
本では葉っぱを使ったものを紹介しました。厚みがあまりなく太陽の光を遮断するものであればきれいにできます。
また、光を透さない箱に穴をあけて、中に感光紙を入れて長時間置いておくと、太陽の軌道がラインとなったものができます。
また、写真をOHP用の透明なフィルムに印刷したものも雰囲気のある青写真になります。印刷する際に「階調の反転(白黒逆転)」でネガフィルムにすると、自然な青写真になり、そのままだとネガのようなものになります。
これはスタジオ・ポーキュパインの川嶋隆義さんが撮影したシジュウカラ。
これは『美しい実験図鑑』に掲載したページの写真を川嶋さんが青写真にしたもの。
写真のコントラストを変えて実験したそうです。
コントラストをあげてフィルム印刷するとくっきりしますね。しかし、そのままのものも、遠い記憶のようなノスタルジックな雰囲気を纏って素敵です。
また、本では感光紙(Sun print paper)を使ったものを紹介しました。
実際には溶液から作ることもできます。クエン酸鉄(III)アンモニウムと、ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウムから調合します。
また、専用溶液(Jacquard ジャカードシアノタイプ増感剤セット)もあり、試薬から作るより楽で、雰囲気のある感光紙になります。
溶液セット(Jacquard ジャカードシアノタイプ増感剤セット)を使う
わざと紙全体に塗らずに縁を残すと味わいのある仕上がりになります。
実験は感光紙(Sun print paper)をつかう場合と同様です
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