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明日の理科室カフェはウサギゴケを使った苔テラリウムです。

ウサギゴケは名前に「コケ」が付いていますが、被子植物で、タヌキモ科タヌキモ属の多年性植物食虫植物です。

学名:Utricularia sandersonii

 

南アフリカの固有種で、日本では青花と白花が流通しています。

その名のとおり、小さな花がウサギの形に似ています。

 

ウサギゴケ/きらら舎

食虫植物といっても、地上に出ている部分で虫を捕るのではなく、根にたくさんの捕虫袋があって微生物を捕まえて栄養にしています。

レースのカーテン越しの南向きの窓際で何年も過ごしていて、時々、株分けをしているのですが、今年はワークショップに使うことにしました。

 

せっかくなので他の苔と合わせて苔テラリウムにしました。

ウサギゴケ苔テラリウム/きらら舎

ウサギゴケ苔テラリウム/きらら舎

 

 

苔テラリウムの「苔」のほうにはスナゴケ、コツボゴケなどを予定しています。オオカサゴケは多湿でないと葉が美しく開かないので、今回は使用しません。

今回は大き目な硝子の容器を用意しました。

以下手順ですが、画像は当日撮影してアップします。

 

  1. ハイドロカルチャーを敷き、その上に半分ミズゴケ、半分苔用の土を敷きます。
  2. 境目に水晶や蛍石、小さな家などをお好きに配置します。苔エリアは森のように植え、その手前に鉱物などを置いて境界線を作るイメージです。
  3. 手前(前後で区切らず、左右でも、前後逆でもそれは問題ありません)がウサギゴケエリアとなります。
  4. ミズゴケを敷いたほうがウサギゴケエリアとなります。ミズゴケの上に、ウサギゴケ専用土を敷いて植える場所に凹みを作り、青花と白花の株を置きます。根が埋まるようにウサギゴケ専用土をかぶせます。

ウサギゴケは青花よりも白花のほうが丈夫です。

さらに、青花は初夏に花を付け、秋には葉だけになります。

一方、白花は環境がよければ一年中、花をつけています。

肥料は与えません。

元気な株はどんどん匍匐拡張して殖えていきます。これが満タンになると一気に弱ってしまうので、ある程度みっしりしてきたら、株分けをしてください。

容器のフタは締めず、水やりはスポイトでウサギゴケ部分にだけやります。

そこから蒸発した水蒸気が容器内に広がって、苔たちはそれを吸収します。

全体に水やりしてしまうと蒸れる原因になるので様子を見ながら水量は調節してください。

 

ウサギゴケ/きらら舎

ウサギゴケは元気だと花の上にまた花、その上にも花・・・と縦に複数の花をつけます。

そしてみんな光の方向を向いています。

以前、これを180度回転させてみたことがあります。

そうしたら、上にひょろりと伸びた茎が、再び太陽の方向を向こうとして絡まってしまいました。

向きは変えないほうがよいようです。

向きを変えたい場合は、長く伸びた茎がほとんどないうちに行ってください。

 

メンテナンスとアフターフォロー

  1. 苔が伸びてきたら先っちょをカットしてください。
  2. きらら舎では季節ごとに苔を用意して、ジオラマ苔標本ワークショップなどで使えるようにしています。これにご予約いただければ、先に作ったもののメンテナンスも新しいワークショップの料金内で行えます。
  3. 作ったものの、メンテナンスをされたい場合は、「今週の苔リスト」をご参照の上、まずはジオラマ苔標本ワークショップにご予約ください。ご来店時に前回作ったものもお持ちいただければ、枯れた苔を差し替えたりすることができます(鉱物の交換・追加はできません)。

 

 

 

Categories: きらら舎 Schole

About the Author

かよこ さとう ()

Website: https://kirara-sha.com/

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