屋上に生前、父が使っていた小屋がある。
ここ2年の間に襲来した台風でもうボロボロ、次の台風には耐えられないだろうと判断した。
解体にもコストがかかる。
さらに、父が亡くなってからだんだん薄くなる彼の気配は、この小屋を解体したら一気になくなってしまいそうなので、修繕をすることにした。
昨年のことである。
お金もあまりない。
そこで、ある程度貯まったら、または収入のあった時に、できるだけの工事を進めていくことにした。
最初に用意した金額は、屋根の補修であっけなく消えてしまった。
屋根にはってあったとたんを外したところ、梁などは腐って折れていたのだ。
屋根のすべての骨組みを直して青いペンキを塗った。
作業をするのはKentStudioのKENTさんなので、いろいろフレキシブルにはできるが、家族のくせに全然まけてくれない。
次にお金がたまったのでいよいよ壁の工事となった。
今までの小屋には断熱材も入っていなかったのでまずは、すべて剥がして断熱材を埋め込んだ。
ここで次の資金は尽きた。
しかたないので、ローンを組んで工事再開に取り掛かった。
床はそのままでいいと思っていたのだが、どうもたわむ気がしたので、思い切って床を剥がしてみた。
案の定、いくつかの部分で床を支える棒が腐って折れていた。
床も骨組みから修理して床板をはりなおした。
ところがドアから雨が入り込むという。
そこでドアを外してみた。
そしたら、枠が腐っているとのこと。
もうドアはいらないや!・・・ドアがあったところに壁を作ってもらった。
ここを回りと同じ仕上げにするのに2万円かかるというので、これはこのまま生かそうと思った。
フェイクのドアを作ってみるとか(笑)
でも、木材を使えば、またすぐに傷むだろう。
と、いうことでウニだのオウムガイだの、ビンガム蛍石だのを埋めてみた。
だんだん乾いてきた。
完全に乾けばもう少し白っぽくなるだろう。
なんだか、江ノ島にある小さなレストランかカフェみたい。
完成したら、実験室となる・・・・・
コロナが収束したら遊びに来てくださいね。
コメントを残す