イリノイ州産八面体蛍石オールドコレクション、最後のきらら舎販売となります。
販売スケジュールについてはこちらをご覧ください。
4A 27.2g
大きいです。
八面体を作る場合、大きなほうが難しいのです。小さいものだと劈開のずれの範囲内のサイズで割れてしまうのですが、さすがにここまで大きいと劈開のずれが表面の凸凹や歪さにつながってしまいます。
しかし、その割にとてもきれいです。
劈開割りが上手にできるようになった方は、もしかしたら、表面を鏨で薄くスライス割りするとさらにきれいになり、1つだけ尖っていない角も尖らせることができるかもしれません。
大きな八面体のメリットは、もとの塊にあった色の層が反映しているということです。
富士山みたいに先っちょの色が違っています。
角度によって、この色の違いが不思議なニュアンスとなります。
4B 21.9g
これも角の1つを深追いしていません。
深追い・・・・・つまり、角を尖るまで割っていないという意味。
ここを尖らせようとすると、その分小さくなります。
ここを尖らせる分だけスライスすれば、割った欠片はカフェのワークショップで使っているようなチップになります。
見る角度によっては縞模様が見え、角度によっては不思議な模様になります。
4C 21.3g
これも、見る角度によっては縞が見え、角度によってはグラデーション。
4D 24.0g
多分、今回仕入れた分で一番のレア。
イイリノイ州の蛍石鉱脈では、黄色の上に紫が成長しているものが多くあります。しかし、そのほとんどは不透明な安納芋みたいな感じ。イリノイ州産の蛍石で一番透明なものが少ない色が黄色です。
黄色の透明度が低いものは劈開も素直ではなく、八面体に割ることが難しいのです。
そういうわけで、黄色が濃くて透明度が高いものは稀少なのです。
紫の部分にインクルージョンがあり、これがブラックライトで銀河のように蛍光します。黄色部分は写真では難しかったのですがピンク色に蛍光します。
4E 20.8g
品行方正な八面体。
角の一部がうっすらと紫がかっていて、キラキラした金属鉱物のインクルージョンがあります。
多分方鉛鉱かな・・・・・
4F 19.1g
角度によって色の入り方が異なって見えます。
G 20.5g
一部に傷があって、写真だと傷にしか見えないのですが、肉眼だと雲みたいに見えるんです。
さらにその部分がブラックライトで杏子色に蛍光します。
銀色の金属鉱物のインクルージョンがあります。
4H 18.3g
基本紫色なのですが、一定の角度から縞が見えます。
この色の層によって、見る角度によって不思議なニュアンスになるのです。
4I 19.2g
以上。
最後の販売です。
あとはA.D.NÉELで今週末販売分と、カフェには紫系がいくつかあります。
今回のきらら舎販売分は、仕入れた中でとくに大きかったり、きれいだったりしたものを、自分の分として取っておいたものです。
ただ、もともとがかなり高く。かといって蛍石には蛍石なりの価格ってあると思うし、そんなわけで、ほとんど着服できなかったので、これは、5/27正午くらいまでの販売としようと思います。
残ったら、売るのやめて、カフェに展示保管しようと思います。
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