今回から、いろいろな蛍石八面体劈開片を、より正八面体に近づけるために整形してみよう!というシリーズを始めます(笑)
シリーズって、つまりは歪な八面体販売です。どこをどう整形するかをここで解説してから、1つづつ販売していきます。
まずは、海色森色蛍石。
大きくて、きれいです。
が、歪です!
上の写真のとおり、これ以外の角度から見ると、歪さはあまり気にならないのですが、この角度だとひどいですね。
歪を整形するには、通常は、各面を比べていきます。
正八面体は8つの全ての面が同じ大きさの正三角形である必要があります。歪なものだと、どれかが小さいのです。
他よりも小さな面を薄くスライスしていくことで整ってきます。
以前、ワークショップで使っていた三角形のイリノイチップは、こうして整形されて取られた部分です。
今回は、面の大きさを比べる必要なく、こう割ればいいじゃん!というラインがわかりますね。
蛍石をカッターマットの上に置きます。
次に、左下の劈開面(その縁)と平行になるように鏨の歯をあてます。鏨の角度も面に平行になるように合わせます。
そして、ハンマーで鏨の後ろを叩いて割ります。
右利きの人は上の写真と同じ方向にセットしてください。左利きの人は左右逆になるように置いてください。
鏨にはいろいろな種類がありますが、平タガネというものを使ってください。
こうして、上手く割れた欠片は、今まで見たことのある、蛍石チップと同じ三角形をしているはずですので、また、そこから小さな八面体を作れます。
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