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【岩塩/Halite】

Searles Lake,

Trona,

California

U.S.A.

 

 

 

ちょっとビスマスの人工結晶の形にも似ています。

この岩塩もまた、ビスマス人工結晶と同じ「骸晶」という形。

 

塩の結晶は過飽和水溶液から晶出します。

塩は砂糖や多くの試薬と違って、水の温度によって溶ける量はそれほど変わりません。

なので、晶出は水分の蒸発によって起こります。

ゆっくりゆっくり蒸発すると立方体となります。

 

通常、骸晶について(ビスマスワークショップなどで)説明する時には、

「結晶が急速に成長するために、稜(辺)の部分の成長が面の部分より早く、面部分が凹んだ形になる」としています。

たしかに、この岩塩の結晶もまた、そこそこ早く水分が蒸発したために、骸晶となっています。

 

 

しかし、「たばこ塩産業 塩事業版 Encyclopedia[塩百科] 39」で、実は塩の結晶にはいろいろな形があると知り、その後いくつかの本で調べてみました。

 

その中の『宝石は語る―地下からの手紙 (岩波新書) /砂川 一郎』で、塩化ナトリウム水溶液の過飽和度がとても高いと球状結晶となり、それより低いと樹枝状、それよりも低いと骸晶、さらに低いと立方体となるという記述がありました。

この詳しい話はまた次回。

 

 

それから、岩塩の色ですが、青い色はカラーセンターによると言われています。
(この話も青い岩塩が届いた際に)

 

ピンク色は、食用として売られているヒマラヤ岩塩では含有する鉄分のせいだと記載されています。

カリフォルニアのこの産地のものは藻類とか微生物によるという説があります。

たしかに、フラミンゴの色にも似ています。

フラミンゴは塩湖で大量に発生する浮遊性の藍藻を食べ、それに含まれるβ-カロテンやカンタキサンチンによってピンク色に色づいているとされています。

そんなわけで、この産地の岩塩の色をこれから、フラミンゴピンクと呼ぶことにしました。

 

 

 

 

Categories: 第壱標本室

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