昨年の記事に加筆していたのですが、長くなってきたので、今年のワレカラ観察日記を改めて書くことにしました。
昨年飼育していたワレカラは結局、冬を越すことはできなかったようで、とりあえず水槽をキープしながら海藻の森のどこかで生き延びているかもしれないワレカラに期待していました。
(保温をし、ポンプは稼働、餌の投入はしないで海藻はたくさん・・・・・)
そして、今年再び、ワレカラの季節となりました。
改めて数匹のワレカラを投入しました。
ところが。
このワレカラたちの故郷の磯にはモクばかりでウミブドウはないのですが、体の色がウミブドウに近いものが少しいます。入れたばかりで体の色が変わるとも思えないので、生き延びていた個体なのか???
ワレカラのメスには腹に育児嚢があります。
上のワレカラの育児嚢はパンパン。もうすぐ生まれそうです。
中に子供が入っている育児嚢は呼吸をしているように大きくなったり戻ったりします。
わかりづらいのですが、生まれた赤ちゃんワレカラがワレカラ母さんの体にくっついています。
しばらくはこうして生活します。
やがて、近くの藻に移動します。
透き通った体はシロアリ感たっぷりですが動きはワレカラです。
今日は、共喰いを発見。
そりゃあ、ブラインシュリンプも喰うのだからあり得るのだけれど、産んですぐにわが子を喰ってしまうグッピーに比べて、産んだわが子を体に付けて歩いている健気なワレカラ母さんを見ていたので、うっかりしていました。
ただし、ワレカラは喧嘩はしょっちゅうしますが、殺し合いには至りません。
多分死んでいたものを拾ったりしていると思います。
その後5mmほどまで成長して、ワカメの上でウェーイ!と元気に立ってたやつも大人ワレカラに喰われてしまい、慌てて救出しようとしたのですが、時すでに遅し!
体格差があるとだめなのかな・・・・・
そんなわけで、母さんと赤ちゃんが喰われないように、保育園水槽を用意して隔離しました。
数日前、ワレカラ母さんの体を離れて近くの海藻の茎に赤ちゃんワレカラが遊んでいました。そのそばにぴったりくっついて見守るワレカラ母さん・・・・・
と、思ったら、今日は赤ちゃんワレカラはワレカラ母さんの体に戻ってしまっていました。
4月19日(金)には「ワレカラ教室」なるものへ行ってきました。詳しくはこちら >>ワレカラ教室に行ってきました
そしたら、翌日、偶然にワレカラ教室を主催された仮説社の方がカフェに遊びにきてくださいました。仮説社社内にもワレカラ水槽をセットしたそうなのですが、ワレカラ研究者の青木先生(ワレカラ教室の講師もされました)から送ってもらったワレカラがいないというのです。
それは多分、海藻と同化しているワレカラをみつけることができないだけだと思うのです。生物には「目」が必要で、クラゲ目、ウニ目、ワレカラ目、など、いろいろな目があります(笑)
つまり、海中をただようクラゲ、海底の砂と同化しているバフンウニ、海藻についているワレカラなどを見極めるには特別な目を養う必要があります・・・・・とはいえ、好きで採集しようと気合を入れて探しているうちに、いつのまにか養われていくものでもあります。
とりあえず、数匹のワレカラと赤ちゃんを体につけた母さんワレカラをプレゼントしました。
今日も、ワレカラ水槽と保育園水槽には朝から光が差し込み、にぎやかです。
ブラインシュリンプを投入すると、一斉にヘッドバンキングを始めました。
生れた赤ちゃん・・・・・19日の日にワレカラ教室にも持っていった16日くらいに生まれたもの・・・・・は7mmくらいになりました(生まれたては2mmほど)。シロアリみたいだった赤ちゃんも色がついてきました。
ところで、1つ、不思議なことがあります。
保育園水槽を作った時、隔離(避難)したのは体に赤ちゃんをつけたワレカラ母さんだけなのです。
でも、いま、まだ生まれ続けています。
一回の交尾で、数回の出産ができるのかもしれません(未確認)。
2019年5月17日(金)
ワレカラのメイン水槽は月1くらいで洗っているのですが、保育園水槽を洗えないことに気が付きました。
かなり汚れてきています。
しかし、ワレカラは元気・・・・・汚れているように見える水は実は栄養分が豊富かのかもしれません。
でも、水質の悪化は急な全滅につながります。
洗いたいなあ・・・・・・
だけど、底砂にも小さな小さなワレカラがくっついてヘドバンしてるのです。
そこでもう1つ、保育園水槽を新たに用意し、数日をかけて生体を移動することにしようと思います。
ただ、数が多い・・・・・そこで、販売してみることにしました。
大人ワレカラは飼育や輸送が難しいのですが、赤ちゃんなら結構丈夫です。
先日もワレカラ教室に小さな容器で(もちろん止水でフタも密封し)持って行って、帰ってきてから水槽に戻しましたが、元気でした。
多分小さい分、大きな水流がなくても呼吸ができるのかもしれません。
そこで、まずは店頭受取のみで販売します。 >>注文はこちら
飼育してみたい方は先にメールでご連絡ください。
必要な環境などをご説明します。
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