タマクラゲのポリプは生きたムシロガイの殻の上でしか生きることができません。
ムシロガイが死ぬとポリプもクラゲを出して死んでしまいます・・・・・。
そこで、今度の理科室カフェではタマクラゲのポリプがついたムシロガイを配布して、クラゲを出す実験をしていただこうと思います。
実験をするに至った経緯などはこちら >>タマクラゲの実験
同じヒドロ虫綱のエダアシクラゲは、時々ポリプではない形のものができます。クラゲ芽と呼ばれるもので、これが成長して遊離してクラゲになります。
タマクラゲはムシロガイが生きているうちでもクラゲを出すのかなあと思いながらも、とても小さなクラゲなので、出たってなかなかわからないのです。
(実際には、ムシロガイの産卵期にクラゲも出て、ベリジャー幼生が生まれる時期に、有性生殖でプラヌラが生まれて、ムシロガイの幼生に共生するといわれています。)
だから、無理に出させる!
つまり、ムシロガイからポリプを取ってしまうわけです。
ムシロガイの殻からいくつかのポリプを切り取ってシャーレに入れておきました。
上手く取れたかわからないまま、理科室カフェ時にはルーペか解剖顕微鏡で拡大しながら再度やってみればいいや!なんて思っていたのですが、なんとクラゲ、出てました!
ポリプの成長やクラゲ芽は残念ながら確認できないままのクラゲ遊離なので、再チャレンジしてみたいと思います。
クラゲはまだ稚クラゲのようで、大きさは0.5mmくらいかな・・・・・オスメスの区別もまだわかりませんでした。
絶対にブラインシュリンプなんて食べられそうにもないので、シオミズツボワムシを投入しました。
理科室カフェでお持ち帰りいただくムシロガイ。
メスでポリプを切り取ってシャーレに入れるのです。するとストロンを伸ばしてシャーレの中で少しだけ生きます。そしてクラゲ芽を出してクラゲを出します。クラゲはクラゲ芽が複数できれば複数遊離します。
クラゲが遊離するとポリプは死んでしまうのですが、このタイミングでシャーレごとムシロガイの水槽に入れたら・・・・・ポリプは死なないのか。
次はそこまでやってみたいと思います。
昨日遊離したタマクラゲ。少し生殖巣が育ってきているようです。容器のせいでうまく撮影ができません。
昨日は捕まえて水滴の中に閉じ込めてシャーレで観察しました。
今回は飼育容器ごとです。
それというのも、クラゲ、殖えているのです。
上のものはとても小さく、上の黒い●はブラインシュリンプの卵の殻です。比べてみると大きさがわかります。
同じくらいのものがもう一つします。
昨日遊離したものと同じくらいのもの。すでに1mmくらい。
ブラインシュリンプを飲み込んでいます。このサイズが2匹います。
これが飼育容器。
プルテウスをウニに変態させる時の容器です。
直径40mmくらいの携帯用クリームケース。
この容器のままモバイル顕微鏡で観察&撮影しています。
実はクラゲ芽みたいなものもあり、明日は、1体づつシャーレにとって観察してみる予定です。
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