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きらら舎ではカフェ(cafeSAYA)にて年に3回ほどウニの受精実験を行っています。

春にバフンウニで2回。

夏にムラサキウニで1回。

例年は博物ふぇすに合わせて、採集者から購入したウニで実験を行っていました。春のバフンより輸送後のウニの状態はよくないことが多く、ウニの入手をどうするかが課題だったのですが、今年は博物ふぇすが延期となったため、磯採集に参加してウニを採集してくきました。

比較的ムラサキウニは関東近県のどこの海にでもいて、場所によって駆除の対象になっているところもあるようです。そうといっても、だれでも採っていいわけではありません。

家族で(漁場指定されていない海岸へ)行って磯遊びについでに数個持って帰る分には問題はないと思うのですが、実験用に最低でも10個は採集するとなると、漁場以外であっても通報される可能性があるので、磯採集に参加したり、採集者から買っているわけです。

 

今年はそんなわけで7月24日(金・祝)に受精実験を行います。

参加方法は3つあります。詳細はページ末をご参照いただき、ご参加ください。

状態がよければ7月25日にも行えます。

 

ウニ発生ワークショップ/きらら舎

ウニ発生ワークショップ/きらら舎

ウニ発生ワークショップ/きらら舎

ウニ発生ワークショップ/きらら舎

 

(1)14:00~17:00 カフェで実験に参加する

ご予約の上、カフェにお越しいただき、一緒に受精実験をして、モバイル顕微鏡で撮影をする。合わせて前日採集した生体を持ち帰る。
自分で受精させたウニの受精卵はそのまま持ち帰って、観察・撮影・飼育を続ける。

すでに参加席数は満席となりました。

(2)14:30からのzoom中継に参加する(無料)

>>予約

メニューから「7/24 ウニの受精実験」を選択してカートに入れてください。
本日正午まで受け付けます。

zoomで声を発すると、スマホで参加している人の画面ではその人の画面に切り替わってしまう場合があるので、zoomに慣れない方の参加も多いため、実験中は参加者のマイクをミュートさせていただきます。

途中で質問などがあれば、チャットにて発言してください。

 

(3)ウニの飼育キットを購入する

きらら舎生物室でウニの飼育キットを販売しています。  >>こちら

24日14:40に受精させたウニの受精卵とプルテウスになってからの餌と、水換え希釈用の空のフラスコと、海水の素を送ります。

当日(7/24)10:00までにご注文いただくと、24日中にレターパックで受精卵を発送します。死着保証はありませんので、できれば、当日、店頭まで受取に来ていただくと安心です。

また、翌日にもウニが元気であれば受精実験も、状態が悪い場合は前日に受精させたウニのプルテウスを観察します。25日(土)の店頭受取も可能です。

25日(土)は21:00頃までカフェでzoom飲み会をしておりますので、21:00まで受取可能です。

(3)自分で受精させたい方へ

7/24の午後5時半~6時の間にカフェにご来店ください。
24日は無理の場合、25日のウニの状態を25日正午頃にツイートしますので、OKそうであれば電話かLINEでご連絡の上、当日中にカフェに買いにきてください。
販売は午後9時くらいまでOKですが、時間経過によって受精能力が落ちます。

なお、正午のツイートでウニの状態OKであれば、午後1時と3時からのご予約枠でも受精実験ができます。飼育はすでに受精させたものと、自分で受精させたものの2個分となります(¥3800)。2名でご来店の場合は1名分のご入金で一緒に実験していただけます。

 

ウニの受精・飼育キット(¥3800税込み)

・ウニの未受精卵
・ウニの精子
・精子希釈用海水
・受精用シャーレ
・つまようじ
・飼育用フラスコA
・受精卵(14:40受精)
・キートセラス
・水替え希釈用フラスコ2個
・海水の素2つ(500ml×2)

 

自宅でウニの受精実験する

  1. 顕微鏡のセットを準備する
    モバイル顕微鏡の場合は付属のシャーレで受精させることができますが、一般的な顕微鏡、科学コミュニケーション研究所製以外のモバイル顕微鏡の場合はそれぞれにあったスライドガラスなどを準備してください。
  2. 未受精卵(培養フラスコ入)を卵用スポイト(E)で1滴取って観察&撮影する
  3. 精子のチューブに海水チューブから精子用スポイト(S)で海水をたっぷりいれる
  4. 爪楊枝で(3)を混ぜる
  5. 爪楊枝にそのまま希釈した精子をつけて観察中の未受精卵の滴の中に入れる
  6. 受精を観察する(※1)
  7. 海水で希釈した精子を半滴(できるだけ小さな1滴)、精子用スポイト(S)で採って未受精卵の培養フラスコに入れて、軽くシェイクする

※1 少しすると精子が卵に群がってくるのを観察できます。1匹の精子が卵に突入するとその場から受精膜が上がります。しかし、バフンウニにように受精膜がはっきりとは見えません。精子が群がっているけれど一定の距離をもって卵に近づけないことを観察し、そこに見えないバリア(受精膜)があることを推測します。

25℃くらいで約50分で受精卵が2細胞になります。その後、4細胞、8細胞、16細胞、32細胞と卵割が進みますが、同じ受精卵で観察を続けることはできません(乾燥してしまうので)。1時間おきくらいに受精させたフラスコから卵用のスポイトで1滴取って観察しみてください。

Categories: 生物・植物室

About the Author

かよこ さとう ()

Website: https://kirara-sha.com/

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