ヒメイカってどんなイカ?
ダンゴイカ目
ヒメイカ科
ヒメイカ属
学名:Idiosepius paradoxus
世界一小さなイカとされるイカです(所説あります)。
背中に吸着器があって藻などにくっつくことが出来ます。
体長は2cmほどで、外套膜部の長さは16mmほど。
体は紡錘形で、スルメイカやアカイカなどのよくいるイカのミニチュアみたいです。
体表に小さな斑点が一面にあり、体色は黒褐色から蒼灰色まで変化させることが出来ます。
水槽の角に並んでくっついていますw
ヒメイカの飼育
ヒメイカはアマモなどの生育する藻場を生息域とし、アマモの葉に吸着して暮らし、産卵もアマモなどに産みつけるので、水槽の中に藻場を再現することから始めます。
濾過は必須です。
アンモニアや亜硝酸塩の影響を非常に受けやすいので、アンモニアや亜硝酸塩を分解するバクテリアが十分に増えている水槽が安心です。
ですので、底面フィルター(サンゴ砂を敷く)、濾過ボーイ、外掛け式ならバクテリアがついている石などを入れてみる・・・・・・といったところでしょうか。
もちろんバクテリアも売られているので、それを予め入れて、数日間エアレーションしておくというのもよいかもしれません。
寿命は3か月と短いので生体の価格が比較的安いようです。
そして卵をたくさん産みつけます。
餌は生餌(ヨコエビとか)です。
海水を多めに入れておいてもらえば、そこにたくさんのプランクトンが入っていますし、定期的にヨコエビを購入することで飼育が可能です。
個人的には、生物の撮影と3か月の飼育記録のためだけに飼育するのもよいのではないかと思っています。
夏休みの宿題にするには、そろそろ飼育開始するとちょうどいいですね。
毎月、生物部の日に1匹づつ受取るとか、隔月で受け取るとか、そういう愉しみもできますし、生物部の日だとヨコエビをシェアできたり、プランクトン入り海水をわけたりもできそうです。
ヨコエビはすごく増えるので一度買えば結構もつと思います。
可能であれば小さくてもよいので、別途ヨコエビ用の水槽(容器)を用意しておくとよいです。
最もベストな方法は20cmくらいの水槽で底面濾過をし、ライブロックやヨコエビを飼育する方法。ここから数匹を毎日ヒメイカに与えます。
ヨコエビ以外にもツノエビも食べるそうです。某テレビ番組ではワレカラも食べていたとか。
ヒメイカ水槽にエサが残っていたら、翌日はエサを入れないようにします。
ヨコエビ水槽ではウミウシなども共棲できますので、海藻とウミウシも入れてタイドプール水槽化するのもテです。
きらら舎生物部員の方が、持ち帰ったイカが産んだ卵を他の部員に配布してくれました。
小さな止水容器の中でも卵はきちんと孵化しました。
しかし、小さい!
北海道大学 理学部 生物科学科 田中暢明 先生がヒメイカの脳の研究をされているので、継代飼育について問い合わせたところ、親切に返信をくださいました。
先生の研究室でも継代飼育はできていないそうですが、稚イカを成熟個体までに飼育できた例などを教えていただきました。
イサザエビの子供やゾエアが有効というので、早速調達しましたが、イサアエビの大人は大きすぎで、子供が生まれる前に共喰いして全滅しそうな気配。
抱卵モエビを調達して、いいタイミングで孵化したのですが、モエビのゾエアのほうが大きすぎて逆にイカが食べられてしまうという事件が起きました(>_<)
生物部員はワレカラベビーを与えてみましたが、これもうまくいきませんでした。
今は、アルテミア(ブラインシュリンプ)をいろいろな段階(生まれたて~複眼原基ができるくらい)で与えてみようと思っています。
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