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【タコクラゲ】

刺胞動物門
鉢虫綱
根口クラゲ目
タコクラゲ科
タコクラゲ属
タコクラゲ

学名:Mastigias papua Lesson, 1830
英名:Papuan jelly
Spotted jelly
Lagoon jelly
Golden medusa

 

 

タコクラゲもサカサクラゲと同じ鉢虫綱根口クラゲ目のクラゲ。
メドゥーサ(ポリプじゃなくてクラゲ時代)は全く姿が違うのですが、ポリプはそっくりです。

 

タコクラゲのポリプ。

 

サカサクラゲより丸っこい形です。
ポリプの増殖のしかたはサカサクラゲと同様です。

ポリプにイボのような粒ができ、これがプラヌロイドとして水中に泳ぎ出し、どこかに固着してポリプになります。

 

泳ぎ出したプラヌロイド。

動きが速いので水を極力少なくしたので、形がややいびつになっていますが、上のポリプ写真にある滴型みたいな形(左上の粒)で、太い方を先頭に泳ぎます。

動きが速いと細長く、滴型になり、滞ると上の写真のようなトウモロコシみたいな形になります。

 

 

クラゲは1つのポリプから1つでます(モノディスク)。
先っちょがクラゲの形になってきて、やがて拍動して遊離していきます。

 

 

先月、タコクラゲポリプ壜で一斉にストロビレーションが起こってしまい、たくさんのポリプの先にクラゲがピコピコしだしました。
しかし、サカサクラゲでは数日で遊離するものが2週間経過してもポリプについたままです。
上の写真ではポリプの触手が伸び始め、くっついているエフィラに「はやく出て行ってよ!」といわんばかりです。

そんな折、本の作業が忙しくなってしまい、あまり観察もしないまま、時々ブラインシュリンプを壜に投入するという状態でした。

久しぶりにタコクラゲポリプびんをみるとたくさんの小さなエフィラがいました。

 

 

タコクラゲのエフィラはサカサクラゲよりも小さく、撮影しづらいので、スマホ顕微鏡で撮影してみました。
倍率が高いやつで撮影してしまったので大アップです。

 

サカサクラゲのエフィラは丸い傘の縁は多少ぎざぎざしているものの、すでにサカサクラゲっぽいのですが、タコクラゲのエフィラはミズクラゲにそっくりです。
しかし、こうやって大アップでみてみると、タコクラゲならではの水玉模様がすでにあります。

 

サカサクラゲよりも数倍、タコクラゲの飼育は難しく、ポリプも小さくて弱いし、

クラゲを出すとさらに縮むし、出たエフィラも小さくて、なかなか大きくすることができませんでした。

そんな折・・・・・

 

2019年6月9日

えのすいクラゲの日に参加してみました。

梅雨入り直後で、あいにくの空模様。クラゲ採集をするも、採れたのはクラゲが1匹とあとは大量のヤコウチュウ。

それでも、せっかくだし、光る生物は好きなので、持ち帰り培養を始めました。

 

ヤコウチュウの培養については以下のノートをご覧ください。

ヤコウチュウを飼ってみます

ヤコウチュウ飼育記録

 

ここで、ヤコウチュウの餌としてシオミズツボワムシの培養も開始しました。

シオミズツボワムシは以前、エイレネクラゲなどの小さなクラゲが出た時に、ブラインシュリンプを食べることができないために培養していたのですが、なかなか大変なので一時中断していたもの。

まさかヤコウチュウ培養のために再開するとは思いませんでしたが、ヤコウチュウに与えたワムシの残りをタコクラゲポリプ水槽にも入れておくことにしました。

それから、今まではクラゲが出ると、エダアシクラゲ以外はポリプ水槽から回収してクラゲ専用の飼育容器に入れていたのですが、タコクラゲはそのままにしていました。

 

その結果、なんとか1cmを超える個体が出てきたので、稚クラゲ水槽を立ち上げました。

 

ずっと前。

ミズクラゲのポリプをストロビレーションさせてクラゲが出た時、水流のある水槽をと思って買ったカミハタのくるくるクラゲ水槽。

ミズクラゲにはあまり有効ではなかったので、興味はなかったのですが、今回、タコクラゲ用に再度購入してみました。

水槽の半分しか使わないし、ろ過装置がないので、奥のスペースにスポンジフィルタをセットしました。

邪魔な水流ができるかなと心配しましたが、くるくる水流は大丈夫そうです。

くるくる部分は2枚の板をつなぎ合わせてセットするのですが、その継ぎ目のでっぱりにクラゲが引っかかるので、サンゴ砂を入れてでっぱりを埋めてみました。
サンゴ砂の凸凹にもひっかかりはしますが、こちらのほうがまだ安全でしょう。

後日、組み立てが間違っていることに気づき、水槽を洗う際に修正してサンゴ砂は除去しました。

 

ミズクラゲよりも遊泳力が高いようで、結構順調です。

半分はまだポリプ水槽に残しているのですが、それを全部いれたらちょっと密度が高すぎかもしれません。

 

 

三省堂の催事が終わりました。

忙しかったり、心にゆとりがない時には飼っているものが病気になったり、培養している生体が全滅したりするので、できるだけ気を配っていましたが、それでも十分に目は行き届きません。

密度が高かったものの、すぐに対処ができなかったので、給餌回数を減らすことでしのぎました。

今日のタコクラゲです(2019/08/20)。

傘が大きくなっても付属器が出ないものがいたり、出ても数本しかなかったり、長さが違ったり・・・・

こんなに個体差があるものなのですね。

Categories: 生物室

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