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【アカウニ】

ホンウニ目
オオバフンウニ科
アカウニ属
アカウニ 
学名:Pseudocentrotus depressus(A. Agassiz, 1863)

 

春にバフンウニ、夏にムラサキウニの受精発生実験をしています。

時々水槽でコシダカウニが放精・放卵するので受精させます。

そして秋はアカウニのシーズンです。

 

生物部的にシーズンというのは食べて美味しいという意味ではなく、精巣・卵巣に、精子と卵を蓄えているという意味です。

ウニを採集してくれる漁師さんや仲人さんは、「アカウニは8月だよ」と言っていますが、受精発生の時期は大抵、食べて美味しい時期より少しだけずれているんです。

 

アカウニは他のウニに比べて、棲息地が水深の深いところにあります。漁獲量はとても少なく、「幻のウニ」とも称されています。

大抵は素潜りで採取され、その時に少しでも傷がつくと自ら棘を落として死んでしまうというデリケートさ。

 

そういうわけで、理科の授業ではあまり使われることはないようです。

 

今回もバフンウニやムラサキウニの18倍の価格でした。

その分、数を減らしてもらいました。

逆に単価が安いウニだと、個数が少ないと商売にならないので60個、100個届いてしまうこともあり、それで、バフンウニやムラサキウニの時には、シェアができるといいなあと思っています。

 

台風が近づいているので、前倒して届きました。

弱っているものも多く、実験当日まで持ちそうにもない個体で放精・放卵させてみましたが、だめでした。

 

アカウニ/きらら舎

 

最初はアセチルコリンを注射しましたが、4個体とも放精・放卵しなかったので、2個体の口器をはずしてみました。

身は詰まっていないように見えましたが、まったくないわけでもないという微妙さ。

生殖シーズンを過ぎているのか、前過ぎるのか調べてみました。

 

まず、ウニは生殖巣のみが食用として利用されていることから、生殖巣重量や生殖巣指数などが把握されて禁漁期間などが定められています。

生殖巣が発達して十分な大きさとなった時が漁の時期。その後、成熟が進むと生殖巣は崩れやすく、味もまずくなります。

今回の採集地近くでは、生殖巣指数は6月に最も高く、それが10月まで続き、11月以降に下降するという報告を見つけました。

1月が最も低いということから、10月から徐々に成熟期となり、放精・放卵をすると考えられます。

つまりは、今回は遅かったというより、少し早かったのかもしれません。

水槽に入れたうちのいくつかも弱っているので、それほど長くはもちそうにないので、隔離し、元気な個体のみを水槽で飼育して、10月末にあえて水槽リセットなどを行ってみたいと思います。

 

アカウニ/きらら舎

 

もし、そのタイミングで放精・放卵をしたならば、この地域での成熟は10月末ということになるので、あらためて、ウニを注文してみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

Categories: 生物・植物室

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かよこ さとう ()

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