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桜石という名前の正式な鉱物名ではありません。

あえて鉱物名を入れた名前では「稗田野の菫青石仮晶」と呼ばれています。

堆積岩がマグマと接触することによって形成された変成岩(ホルンフェルス)を母岩とし、菫青石が風化して生まれたものです。成分的には雲母と緑泥石の混合物です。

菫青石は斜方晶系なので歪んだ四角柱状の結晶を形成する鉱物です。
この3つの結晶が互いに貫通する双晶(貫入三連双晶)が白雲母や緑泥石に変化して、適度に風化すると小さな六角柱状の石になり、風化面で3つの個体の境が分解して六角断面に6枚の花びらが開いたような紋様が現れるのです。

面白いことに、欠片の表と裏ではほぼ模様が異なります。

花びら6片なのに、桜(花びらは5枚)という名前が付いたのは、桜色をしたものがあることと、桜天神で採れたことに因ります。
桜石の採れる桜天神は、菅原道真ゆかりの神社と言われている神社で、これを中心としたエリア(京都府亀岡市薭田野町柿花)は1922年(大正11年)3月8日に国の天然記念物に指定されました。

 

天然記念物に指定されたエリアの外でもかつては採集できる場所があり、今回のものは、以前にそこで採られたものです。

本来は直径が5~8mmほどあるのですが、ミニチュア試験管に入るサイズを選別しているので、どうしてもへなちょこなものが多くなりました。しかし、6片の花びら、または線で6Pチーズのように分けらていることがわかるものを必ず1つ入れて2個入りとしました。

 

ミニチュア試験管入標本/桜石

Categories: ミニチュア室

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