モバイル顕微鏡にも偏光顕微鏡があります。
しかし、これを使う機会はそれほどないと思いますので、今、お持ちのモバイル顕微鏡で偏光写真を撮影する簡易キットを作りました。
【キット内容】
ホールスライドガラス × 1
偏光板(小) × 1
偏光板(大) × 1
クッションゴム ×4
ウニのプルテウス幼生の骨を虹色に光らせて、どこにどういう骨が育っているのかを観察してみました。
(1)まず、モバイル顕微鏡のレンズの上に小さいほうの偏光板を置きます(わかりやすいように紙の上で撮影していますが、実際にはスマホやタブレットにモバイル顕微鏡を装着してからセットしてください)。
(2)ホールスライドガラスのホールの周囲(縁から少し離して)にクッションゴムを貼りつけ、(1)の上に乗せます。
ホールのある側に貼るのを間違えないように。
大きな変更板にクッションゴムをつけるのでもいいかなと思います。
(3)ホールにサンプルを入れたら上に大きいほうの偏光板を被せます。偏光板には向きがあり、90度ずらして重ねた時(重なった部分は黒い)をクロスニコル。向きが同じ時(重ねても色が変わらない)をオープンニコルといいます。
大きなほうの偏光板をもう少し小さく切るか、円形にして角度を変えやすいようにして、いろいろな重なりで観察してもいいと思います。
最初はクッションゴムをつけずに直にもう一枚の偏光板を被せて撮影していました。
途中で変な映像になってきました。
死んで骨だけになったものかもしれません。
この後、被せた偏光板を取り除く際、サンプルの海水が被せた偏光板についてしまって、プルテウスを救出できませんでした。
そこで、スライドグラスとかぶせる偏光板の間に隙間を設けることにし、クッションゴムを採用しました。
透過光。
明るいのであまりきれいに光りません。
ライトを横からあててみました。カメラの明度を下げて撮影しています。
コメントを残す